コラム

 公開日: 2013-06-11 

マナーうんちく話554≪ホタルと入梅≫

環境保全の大切さがクローズアップされて久しいですが、その甲斐あって、ホタルを見かける機会が増えてきた気がします。

ホタルば、綺麗な水を好むので、環境状態の指標になりますが、雨上がりの夜に、幻想的な明かりをともして飛び交う様は、まさに初夏の風物詩で、豊かな自然の象徴ですね。

そして命が短いことから、蝉と同様、儚さの象徴とされています。
「ホタル二十日に蝉三日」とは、盛りの短さを表す言葉です。

日本には約四十種のホタルが存在しますが、中でも「源氏蛍」と「平家蛍」が有名ですね。

そしてこの名前は、平安末期の義経が大活躍した源平合戦に由来しているそうです。当時蛍の光は人の魂だと思われたのでしょうね。ちなみに、大きいほうの蛍が源氏蛍で、姿も発光量も小さい方が平家蛍です。

と言うことで、蛍は、単に人間の観賞用の虫ではなく、自然の大切さ、命の大切さと儚さを私たちに教えるために、あえて光を放ちながら飛んでいるのだと思うわけです。

そして、6月11日は雑節の一つである「入梅」です。
立春から数えて135日目ですから、毎年6月11日か12日になります。

雑節とは、二十四節季や五節句の他に、季節の移り変わりをさらに詳細に把握するために設けられた、特別な日の総称です。

お馴染みの雑節としては、「節分」「八十八夜」「土用」「彼岸」「二百十日」等が有ります。

昔は今のように農業技術や知識もなかったので、農業を行うに当たって、自然現象はとても大切で、生産性を少しでも向上させたり、自然災害から守るため、特に雑節を作ったわけで、いわば生活の知恵だと言えます。

マナーとは、「思いやり」や「感謝」の心を持ち、それを言葉や態度で具体的に表現することですが、人に限った事ではありません。

人にも自然にも素敵なマナーを発揮することが大切です。
この点が有る意味では、神様・仏様の国の在り方で、「人間が自然を超越する」と考える国とは異なる点です。

ちなみに入梅とは、本来は「梅雨入り」を意味していたようですが、今年は梅雨入りが例年より10日以上早かったので、今頃入梅と言ってもピンときませんね。

ただ、入梅は雑節ですから全国一律ですが、「梅雨入り」とか「梅雨明け」は、その年により異なります。また地域差もかなり大きいですね。

ところで「梅雨」とは、「梅の雨」と書きますが、その理由をご存知でしょうか?

梅雨は、6月から7月の初夏に降る長雨ですが、日本だけの現象ではなく、中国にも存在し、「梅雨(ばいう)」と言う言葉は、中国から入った言葉だそうです。

中国では梅の実が熟す頃に長雨が降るので、それを「梅雨」と表現したと言う説が有ります。

また、長雨により食物にカビが生えるので、カビをもたらす雨、つまり黴雨(ばいう)と読んでいたのですが、響きが悪いので、それと同じ読み方をする「梅」の字を当てたと言う説も有ります。

その「梅雨」が日本に入ってきて、江戸時代になり、「露(つゆ)」と表現するようになったとか・・・。
その理由は「梅の実に露が一杯付いているから」だそうです。

さらに、この雨で、梅が益々熟すわけです。

ちなみに、「梅酒用の梅」は熟す前、「梅干し用の梅」は熟した梅、加えて「ジャム用の梅」はさらに熟した梅が適しているといわれております。

梅は旬を代表するばかりでなく、用途がとても広く、大変貴重な果物ですが、比較的手軽に手に入りますから、色々と手作りされてみるのもお勧めです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1414《生活文化の根源をなすお稲荷さんと米作り》

都会に住む人はアスファルトの道しか見えませんが、土がいくらか湿り気を含み出し、大地が潤い目覚める頃です。...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1413《どちらが大切?「見た目」と「中身」》

山や野の情景に春霞がたなびき、風情が漂う頃です。ところで「霞」と「霧」の違いをご存知でしょうか?霞は...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1412《どこにでもいる嫌な上司。どう接する?》

「春一番」の季節になりました。春一番とは、「立春」から「春分」にかけて吹く強い南寄りの風ですが、昔から「...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1411《新人を活かし職場を元気にする、迎える側の技量と環境》

今まで新入社員(職員)を迎えるにあたりその心構えに触れてきましたが、新入社員の能力はさて置き、彼らをどのよ...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1410《あなたはどう思う?薄れゆく畳と日本人の感性》

約1100年前から畳の原料として使われている「イグサ」をご存知でしょうか?最近は生産農家が激減しているので...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ