コラム

 公開日: 2013-06-05 

マナーうんちく話551≪田植と規律とマナー」≫

梅雨に入ったのに、高温で晴天の日が続いております。
まだ、身体が暑さに慣れてないので、くれぐれもご自愛くださいね。

ところで、暑くなるとカレーが恋しくなりますが、カレーの付け合わせになくてはならないものといえば、福神漬けにラッキョウではないでしょうか?

只今、ラッキョウが旬を迎えております。最近は野菜の旬がはっきりしませんが、ラッキョウは梅と共に、この時期にしか出回りませんので、旬を実感させてくれる数少ない野菜ですね。

そして、6月5日は二十四節季の一つ「芒種(ぼうしゅ)」です。
すなわち、稲等の穂が有る食物の種をまく頃と言う意味です。

今年も、田植えのシーズンがやって来たということですね。
皆さんの方の地域では、田植えは如何でしょうか?

最近は米作りもすっかり機械化され、束ねた苗を手で植えているシーンが見なれなくなりましたが、30年位前は、家族や親族総動員で、早朝から日暮れまで、足元の悪い水田で、身体を折り曲げて、すべて手作業で行われていました。

だから、米のありがたみが身に沁みて理解できるわけです。
それが、1980年から1990年頃にかけて、田植え機の性能が良くなり、効率的な仕事が可能になり、米作りが大変楽になりました。

田植えの時期は、地域により多少異なりますが、遅かれ早かれもう一月もすれば、日本中の水田には、青々とした稲の苗が風にそよぐことになります。
まさに「瑞穂の国」の原風景ですね。

日本は元々、海に囲まれ、南北に細長く、四季が明確に分かれている国で、太古より、稲作を中心にした、農耕文化を築いてきました

自然を細かく観察し、自然界の恵みを上手く吸収すると共に、自然界の脅威から色々な事を学び、共生していく知恵を身に付けたわけですね。

だから、「五節句」を始め、「二十四節季」や「七十二候」を定め、それを暮らしの節目とすると共に、後世にキチンと伝えてきたわけで、コンピュゥター万能の現代でさえ、日常生活の様々なシーンで生き続けています。

また、田んぼは、水の管理が大変で、皆がバラバラでは運営できません。
だから、米作りから、「和する」事を学び、「しきたり」や「規律」を作りました。日本人が規律正しいのはまさにここに理由が有りますね。

しかし、最近、職場や学校で規律が低下したり、乱れて、由々しき問題が浮上しています。

学校で規律が乱れたり低下すると、遅刻が多発し、クラスが崩壊したり、いじめが起こったりする原因になります。

職場では、モチベーションが低下したり、ハラスメントが起きたり、上司の命令を聞かなかったりすることになりかねません。

いずれも、その原因は、ルールやマナーを知らない点にあると考えます。
教える側や指導的立場にある人の力不足もあるでしょう。

生徒や若い社員に、規律の大切さをしっかり教えることが大切です。
さらに共通の目標を明確にすることも大切です。

目標が定まれば規律が生まれます。
但し、規律は自然発生的ではありません。意識的に作るものです。
そして、規律は信頼関係から生まれます。
すなわち、良好な人間関係が何より大切だと言うことです。

良好な人間関係を築く上で潤滑油になるのがマナーですが、日本人は田植えを通じ、この事を世界でもいち早く身に付けたのではないでしょうか。

目的意識を明確にして、規律を導入すれば、田植えの終わった田んぼのように、組織は生き生きとした集団になります。そしてその中で個性が磨かれていくわけです。

芒種の日は、家庭や地域や職場の規律が保たれているか否かを、改めて見直してみるのもお勧めですが、善くないようでしたら、マナーの大切さに着目して下さい。

今回は、規律とマナーの関係についてのお話しでした。



この記事を書いたプロ

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マナー講師 平松幹夫

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