コラム

 公開日: 2013-06-03 

マナーうんちく話550≪初鰹と時泥棒≫

《目には青葉 山ほととぎす 初がつお》(山口 素堂)
今年も、鰹のタタキに冷酒が恋しい季節になりました。

今では、殆どの食材が年中市場に出回っていますが、昔は、初モノは鰹に限らず、とても重宝されていたようです。

また、「初モノを食べると75日長生きする」と言って、大変縁起が良い食べ物とされており、色々な初モノが出荷される度に市場が賑わったとか。

初モノ、すなわち旬の物には、大いなる生気がみなぎっているから、それを食すと寿命が延びると考えられていたのでしょうね。

また、江戸時代の死刑囚が死刑を執行されるに当たり、お上から、「何か食べたいものが有るか?」との配慮に対して、死刑囚は季節外れの物を所望したため、その初モノを手にするまで75日間要し、死刑囚は結局、75日生き延びたという説が有ります。

中でも鰹は「勝男」に通じたため、江戸ッ子にとっては、喉から手が出る位、手に入れたいものだったようです。

しかし、初鰹となれば、値段がとても張り、そう簡単には手に入りません。
下級武士の年収に匹敵する位の値が付いたとも言われております。

そこで、どうしたかと言えば、「女房を 質に入れても食べたい 初鰹」となったわけです。

勿論、質屋で人身売買は行われてはおらず、さらに、女房にどれくらい根が付くものかは解りません。

家制度の元、どちらかと言えば男尊女卑的傾向が強かった時代とはいえ、西洋のレディーファーストの文化とは大きな違いが有ります。
まあ、それくらい、初鰹に熱中したと言うことでしょうね。

そして、当時の人が大切にした物の中に「時間」が有ります。
江戸しぐさの一つに「時泥棒」が有ります。

お金は、一生懸命働けば返すことができるが、時間だけは弁済不能です。

またお金は増やすことができるが、時間は、使えば使うほど減少します。

お金は取り返しがつくが、時間は取り返しができません。

だから、時間を大切に使おうと言うわけです。

時間を守ることは最も大切なことです。
約束を守ることは、自分の時間を大切にすることのみならず、相手の大切な時間も使用させて頂くわけですから、事の他大切にしなくてはいけません。

さらに、ひと年重ねると、持ち時間が限られてきます。
だからこそ、一日一日を大切に生きなければいけませんね。

さりとて、不必要に効率を追い求めるのではなく、スローでも充実した時を過ごすことが必要だと考えます。

「生き方上手」と言われる人は、自分も、相手の時間の使い方も上手な人なのでしょうね。

訪問する時は予約を入れる、約束は守る、遅刻をしない等を徹底して時間泥棒にならないようにしたいものです。

特に電話は、相手の貴重な時間の中に、予告なしに突然入っていくわけですから、電話をかけた時「今いいですか?」の一言は、ぜひ発したいものですね。

さらに、人に待って頂く場合は、「少々お待ち下さい」とか「しばらくお待ちください」という曖昧ないい方ではなく、「20分位お待ちください」とか「5時間位お待ちいただけますか?」等と、なるべく具体的な数値を発信する事が大切です。

「時が立つのが早く感じるようになったら年を取った証拠」と言われますが、常に前向きで、新しいものに挑戦している時は、時間はゆっくりと流れているそうです。




この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1368《二十四節気の一つ「大雪」と「イルミネーション」》

最近公民館、女性大学、地域、教育委員会、諸団体等からの「年中行事」に関する講演依頼が増えてきました。10日は...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1367《大切にしたい服装のマナー》

「クールビズ」や「ウオームビズ」が浸透したせいで、服装もかなりカジュアルになり、個性が尊重されるようになり...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1364《日本人なら知っておきたい12月の歳時》

師走の声を聞くようになると、街行く人達の装いが急に真冬並みになり、木枯らしと共に「山装う頃」から一気に「山...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ