コラム

 公開日: 2013-05-19 

マナーうんちく話542≪飢えては食を選ばず≫

日本は四季に恵まれた上に、南北に細長いので、一年を通じ様々な花を愛でることができます。

清楚な感じがする青い花、幸せのイメージが湧く黄色い花、情熱的な感じがする赤い花・・・。
春を華やかに彩る桜も良いですが、心に沁みる初夏の花、ハナショウブも格別な趣が有ります。

照りつける陽光のもと、凛と咲きつつも、どこかけなげで、日本人の感性に響くものが有るせいでしょうか、昔から「菖蒲(アヤメ)」という名前で、とても親しまれている花で、沼地や水辺などに好んで咲きます。

和の感じが漂う典型的な花ですから、日本各地の公園や庭園でも見る事が出来、訪れる人の心を和ませてくれています。

そして、菖蒲によく似た花で、「杜若(カキツバタ)」が有ります。
アヤメもカキツバタも今が見頃ですが、同じ科に属す花なので、その区別が難しいとされています。5月19日の山陽新聞に、笠岡市の菅原神社の杜若が掲載されていましたが、初夏には紫の花がお似合いですね。

しばし女性の美しさにたとえられますが、どちらも大変美しくて、選ぶのに苦労すると言う意味で、「いずれ菖蒲か杜若。」と言う諺が有ります。

平安末期の武将で、源頼政が手柄を立てた時、その褒美として、「菖蒲前(あやめのまえ)」と言う大変美しい女性を頂戴するわけですが、多くの美女の中から菖蒲前を選ぶように言われて、大いに迷ったと言う故事に由来するそうです。

何ともうらやましい話しですが、今の日本は、物質的に豊かになり過ぎて、服装や食事内容など、選ぶのに苦労するケースが多々ありますね。

これは嬉しい選択ですが、反面、選んでばかりいられない局面に遭遇する時もあります。「背に腹は代えられない」とでもいいますか、深刻な事態に陥り、不本意な決断を余儀なくされるケース等です。

勤めていた工場が不景気で閉鎖になり、退職するか、遠距離に転勤するか?さらに重篤な病気になり、リスク覚悟の上で手術をするか否か?
これらのように選択肢が限られている場合は非常につらいものが有ります。

さりとて選択肢が多すぎてもうまくいかないケースもあります。
加えて、選んでばかりいて結局損をすることもあります。
「選んで粕(かす)を掴む。」と言うことです。

ここでの粕とは酒粕の事です。
つまり「つまらないもの」と言う意味です。

どこで妥協するか?を見極めて、あまり欲張らずに、程良いところで妥協することも大切ですね。
特に、お見合いとか就活の場面では、そのように感じることが多々有ります。

優柔不断で、物事をタイミング良く決められない性格の人は考えモノです。
優柔不断でも、石橋を叩いて渡る性格も感心できません。

今、大変な難婚化時代のようですが、えり好みばかりでは無理です。
結婚というものは、あくまで二人で幸せな家庭を築いていくものですから、最初から完璧さを追求するのもどうかと思います。
「馬には乗ってみろ、人には沿ってみろ。」ですね。

それと、食べ物のえり好みは感心しません。
上品な諺ではありませんが、英語の「乞食は選り好みできない。」という諺があります。日本語の「飢えては食を選ばず。」でしょうか?

腹が減った時は、何でも食べなければ生きていけない。
つまり、生活に困った時には、不平不満は言えないと言うことです。

物が豊かになり過ぎて、何を選ぶか迷うことは楽しい事ですが、それでは心豊かになれません。

時には、あえて「飢えては食を選ばず」と言うことを経験することが大切だと考えます。


この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1364《日本人なら知っておきたい12月の歳時》

師走の声を聞くようになると、街行く人達の装いが急に真冬並みになり、木枯らしと共に「山装う頃」から一気に「山...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1363《美を磨くといいこといっぱいやってくる》

美しい物を観て気分が悪くなる人は殆どいないでしょう。人間は本能的に美しいものを好む習性が有るかもしれませ...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1362《仕事やプライベートで不安が生じた時に考えていただきたいこと》

旧暦では10月の事を「小春」といいます。新暦では11月から12月の始め頃ですが、日頃の寒さが打って変わっ...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ