コラム

 公開日: 2013-05-13 

マナーうんちく話539≪ホスピタリティの精神≫

「母の日」のイメージが大きすぎてあまり目立ちませんでしたが、5月12日は「看護の日」でもありました。
5月12日はナイチンゲールの誕生日で、それに由来しています。

ナイチンゲールと言えば、近代看護の基礎を築いた偉大な人で、日本でも知らない人はほとんどいないと思いますが、超高齢社会やストレス社会を迎えている日本では、ますますその精神は尊いものになっていくのではないでしょうか?

今回は、フローレンス・ナイチンゲールにちなんで、「ホスピタリティ(hospitality」の精神について触れて参ります。

ホスピタリティとは、その語源はラテン語のホスピスから発生し、それが英語のhotelやhospitalに変化したと言われています。

昔、巡礼の旅人を地域の人が、無償で優しくもてなし、愛の手を差し出したことが始まりのようですが、今では、「おもてなしの心」「思いやりの心」と言う意味で、医療や介護の現場のみならず、接客業でもよく使用されていますね。
要約すれば簡単な言葉になりますが、実は大変奥が深い言葉だと感じます。

「相手に満足を与えるために、常に最善を尽くす」と言う、凛とした気持ちが大切ではないでしょうか?

従って、「相手に奉仕する心」、「相手に喜んでもらう心」を持ちつつ、きめ細かい応対が要求されます。

さらに、その心は、看病や介護、接客や接遇のシーン、加えて恋愛や夫婦生活や子育て等においても必要不可欠だと思います。

しかし、ホスピタリティ精神は、むやみ、やたらに発揮すればいいものでもありません。
不必要に発揮すれば、相手が困惑することもあります。

それではどうすればいいのか?と言うことですが、やはり経験が必要で、臨機応変に対応することです。

人の気持ちは、まさに10人10色です。
「こうして欲しい」「ああして欲しい」と希望している事は全て異なります。

相手次第で、対応の仕方が異なると言うことです。
マニュアルで統一されていたら、事は簡単ですが、それでは全ての人に満足を与えることは不可能です。

次に、どうすればホスピタリティ精神を身に付けられるのか?ですが、先ずは「観察力」を身に付ける事をお勧めします。

人を見るには、「上から見れば3年かかるが、下から見れば3日で解る」と言われます。
下積みの経験をしっかり積んで下さい。

さらに、日常生活の中で、四季の移ろいを細かに観察することもお勧めです。

また、「衣食足りて礼節を知る」ということもとても大切です。
人のために尽くそうと思えば、先ず、自分の身も心も充実させることが大前提です。
自分の身体と気持ちを大切にするとともに、楽しい事を思い切りして下さい。

ホスピタリティ精神を身に付けるには、恋愛することも大変有効です。
恋愛は無償の愛を育んでくれます。

ナイチンゲールは、「天使とは、美しい花を撒き散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」という、大変有名な言葉を残しています。

凛とした言葉ですが、ホスピタリティ精神を身に付けるには、綺麗事ではなく、豊かな人間性を持つと言うことですね。

豊かな人間性を備えるためには、下積みの経験や苦労は不可欠と考えます。
そのプロセスを経て、人の苦しみや悲しみが理解でき、思いやりの心が目覚め、自然に人を喜ばす気持ちが湧いてきます。


この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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