講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ
コラム
公開日: 2013-04-27
マナーうんちく話529≪どう過ごす?黄金週間≫
百花繚乱のワクワクするような時を与えてくれた春が、刻々と過ぎ去ろうとしています。
「春惜しむ」とか「行く春」といった言葉がお似合いになり、桜前線もすっかり北上しましたが、先人は桜が咲き始めた時、咲いている状態のみならず、散りゆく姿にまで素敵な名前を付けています。
桜の花びらがヒラヒラと舞っている様子が「花吹雪(はなふぶき)」、花弁が水に流れる様子は「花筏(はないかだ)」、そして花がすっかり散って若葉が出てきた様子を「葉桜」と名付けています。
桜の芽がほころんでから咲くまで、さらに、すっかり散ってしまい葉が出るまで丁寧に観察し、キチンと見届け、来年に託したわけですね。
桜の木は神が鎮座されると言いますが、田植えシーズンを迎えるに当たり、山の神をお迎えに行き、桜の木の下で神と供食するユニークな文化を持つ日本ならではの、美しい言葉に心が癒されます。
ところで今年もいよいよ「ゴールデンウイーク」がスタートしましたね。
Golden Week(GW)は、戦後間もない頃の1951年(昭和26年)にできた言葉ですが、まだテレビも普及してなく、自家用車にも縁の無い頃です。
そんな時代ですから、映画館が大流行りで、今のゴールデンウイークの時に上映した映画が、盆や正月より多い集客を記録し、気分を良くした映画会社が「黄金週間」と名付けたわけです。
しかし、この言葉はあまりインパクトが無かったので、当時ラジオの視聴率が最も高かった時間帯、すなわち「ゴールデンタイム」の言葉を真似て「ゴールデンウイーク」としました。
当時は映画を見るか、デパートに行くか、近郊の遊園地に行くか等の、日帰りでの娯楽が主流を占めていましたが、今は、休みもさらに大型化し、娯楽施設も増え、それに娯楽スタイルも多様化したりで、本当に豊かになったものです。
また、ゴールデンウイークは同時に、日頃疎遠になっている人と旧交を温めるたり、家族水入らずの時が過ごせる絶好のチャンスでもあります。
しっかり絆を深めて頂きたいものです。
結婚は「楽しみを倍に、悲しみを二分の一にする」と言われますが、仲の良い友人にも同じことが言えると思います。
仕事から離れ自由な時間が取れる時にこそ、伴侶や子どもや友人に、しっかり耳を傾け、有意義なひと時を過ごされる事をお勧めします。
出来れば、せっかくの機会ですので、大切な人との「楽しい時間」をしっかり共有することをお勧めします。
身近に存在する大切な人を、「欠けがいの無い人」と認識し、大事にして、真摯な態度で接するところに、その人の品格が生まれます。
大切な人につくすことで、本当の意味での生きがいが生じるわけですね。
ビジネスシーンにおける損得勘定を、抜きにした愛情や友情は、人としての証であります。
そして、それを醸し出すのがマナーです。
厳寒に耐え、桜のつぼみがほころび、開花し、散り、葉桜になり、やがて果実をつけるように、私たちの人生にも、常に「愛情」や「友情」と言う実を実らせたいものです。
「夫婦で久しぶりに楽しい一時が持てた」、「子どもの喜ぶ顔がしっかり見えた」、「多くの友人と会うことができた」等と、有意義な思い出が作れるゴールデンウイークになりますように・・・。
こちらの関連するコラムもお読みください。
- マナーうんちく話453≪冬来りなば春遠からじ≫2013-01-20
- マナーうんちく話535≪五風十雨≫2013-05-06
- まなーうんちく話798《月々に 月見る月は 多けれど・・・。》2014-09-07
- マナーうんちく話569≪泥より出でて、泥に染まらず≫2013-07-12
- マナーうんちく話502≪会話の中に季節の話題を積極的に!≫2013-03-10
最近投稿されたコラムを読む
- マナーうんちく話1658《これくらいは押さえておきたい食事のマナー「洋食3」》 2018-04-26
- マナーうんちく話1657《これくらいは押さえておきたい食事のマナー「洋食②」》 2018-04-24
- マナーうんちく話1656《これくらいは押さえておきたい食事のマナー「洋食①」》 2018-04-23
- マナーうんちく話1655《なぜ一匹丸ごとの魚を食べるときにひっくり返してはいけないの?》 2018-04-21
- マナーうんちく話1654《和食を食す際、なぜ「手盆(手皿)」はいけないの?》 2018-04-19
セミナー・イベント
-
生涯現役幸齢者大学記念講演 《加齢を華麗に生きる人生100歳二毛作時代の幸せ探し》
開催日: 2018-05-10 -
《人生100歳二毛作時代における「生きがい探求出前講座」》のご案内
開催日: 2018-03-01 ~2018-12-31 -
身近だけど意外にわかっていない!?【和の礼儀作法と和食のテーブルマナー】講座
開催日: 2018-01-28 -
暦と丁寧に向き合い心豊かに生きる!【年中行事のしきたりとマナー講座】のご案内
開催日: 2017-07-22 -
《思いやりの心ともてなしの仕方・され方のマナー講座》のご案内
開催日: 2018-04-20
このプロの紹介記事

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...
プロへのお問い合わせ
プロのおすすめコラム
› 新着記事一覧
マナーうんちく話1658《これくらいは押さえておきたい食事のマナー「洋食3」》
洋食はソースの種類が多く、しかもそれが誠に美味しいのが特徴ですが、前に頂いたフォークやナイフで次の料理を食...
マナーうんちく話1657《これくらいは押さえておきたい食事のマナー「洋食②」》
洋食を食べるときに使用するナイフ・フォーク・スプンは、総称して「カトラリー」と呼ばれます。英語では「cut...
マナーうんちく話1656《これくらいは押さえておきたい食事のマナー「洋食①」》
料亭や旅館などの和室で和食をいただく場合は、男性優位になるケースが多々ありますが、ホテルやレストランで洋食...
マナーうんちく話1655《なぜ一匹丸ごとの魚を食べるときにひっくり返してはいけないの?》
一匹丸ごとの魚、つまり尾頭がついたまま出された場合はそれなりのテクニックが必要です。昔からこのような魚...
マナーうんちく話1654《和食を食す際、なぜ「手盆(手皿)」はいけないの?》
マナーは心と形が大切ですが、「なぜこうなるの?」という合理的な理由が必ず存在します。その理由を正しく理解...
人気のコラムTOP5
-
- 1位
- マナーうんちく話494≪和顔愛語≫ 168よかった
-
- 2位
- まなーうんちく話798《月々に 月見る月は 多けれど・・・。》 160よかった
-
- 3位
- マナーうんちく話509≪「女しぐさ」と「男しぐさ」≫ 153よかった
-
- 4位
- マナーうんちく話456≪乾杯と献杯③献杯の意味とマナー≫ 149よかった
-
- 5位
- マナーうんちく話604≪武士は食わねど高楊枝≫ 142よかった
コラムのテーマ一覧
- 冠婚葬祭のマナー
- 女子力向上マナー
- 接客・接遇マナー
- 弔事のマナー
- 親に身につけていただきたいマナー
- ビジネスマナー
- 日常生活におけるマナー
- 歳時記のマナー
- 訪問ともてなしのマナー
- 贈答のマナー
- 洋食のテーブルマナー
- 和食テーブルマナー
- 祝い事のマナー
- 結婚のマナー
スマホで見る
このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。
バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。