コラム

 公開日: 2013-04-08 

マナーうんちく話519≪縁は異なもの味なもの、一期一会を大切に!≫

今年は桜が咲くのも早かったですが、燕がやってくるのも早かったですね。
七十二候では、今が「玄鳥至る」頃ですが、今年は彼岸前に見た気がします。

玄鳥(げんちょう)とは燕の事で、東南アジアで冬を過ごした燕が、数千キロ離れた日本に、海を越えてはるばるやってくるわけです。

燕は、その天敵である、カラスやヘビや猫から巣を守るために、あえて人の目につく軒下などに巣を作ります。

糞を撒き散らし汚くなるので嫌がる人もいますが、害虫を食べるので益鳥として古くから日本人に親しまれています。特に、商いをする人は、燕が巣を作ると、人が集まり、縁起が良いと喜びます。

そして、泥や木の枝を加えて来て、巣作りを始め、やがて卵を産むわけですが、卵が孵化するまでは、親鳥は来る日も来る日も卵を温めます。そして、雛がかえると、今度は雨の日も風の日も、一心不乱に子に餌を運びます。
毎年のことながら、その姿には脱帽します。

一方、日本に飛来する鳥がいれば、日本から去っていく鳥もいます。
燕がやってきたら、北に帰る渡り鳥が「雁(がん)」です。

雁は一説によると、大変夫婦仲が良くて、互いに浮気はせず、生涯一夫一婦を貫くと共に、家族や群れとの絆も、非常に深いそうです。

燕の子育てにしても、雁の絆作りにしても、人間が見習う点が多いですね。

最近はコミュニケーション手段が多様化し、デジタルツールを通じてのコミュニケーションが上手な人が増えています。
このことは、とても素晴らしいことです。

しかし、人と人とが、直接顔を合わせてのコミュニケーションは、苦手な人が増えた感が有ります。

学校や職場で新たなスタートを切り、これから多くの人々と、絆を広めて行きたいと思われている人も多いと思います。

そのためには、当たり前のことですが、人と直接触れ合うことが大事です。
学校や職場は殆どの場合、人と人との出会いや、触れ合いや、支え合いで成り立っています。

直接人と触れあうことで、相手の生の声を聞き、態度や表情を見て、人間関係を築くことが必要だと思います。

デジタル世代の人は、直接人と触れ会うことが、苦手な人が多いようですが、兎に角、若い時から経験を積み重ねる努力が大切です。

新入社員研修などで、名刺交換をしますが、社外の人に名刺を配る前に、まず身内の人と仲良くされる事をお勧めします。

つまり、同じ職場の、同僚、先輩、上司と、先ず素敵な人間関係を築くことが先です。確かに、同僚はある面ではライバルではありますが、なんと言っても同じ釜の飯を食う仲間です。

共通する部分も多々あります。さらに、これから何十年もの長い付き合いが予想される人です。従って先ず、このような人達との絆作りが先決です。
身内との足場をしっかり固めたら、次に外に向かって下さいね。

色々な人との絆は、長い人生をハッピーに彩る、かけがいの無い宝です。
失敗を恐れ後ずさりするのではなく、若者らしく、前向きに挑戦し、豊富な人脈を築いて下さいね。

「縁は異なもの味なもの」と言われます。
恋も恋愛も友情もビジネスも、ほんの些細なきっかけから生じるものです。
これから生まれる多彩な出会いを、常に一期一会の精神で臨んで下さい。

そして、「財を以って交わる者は財尽くれば交わり絶え、色を以って交わる者は華落つれば愛変わる」とは、中国の思想書に有る有名な言葉です。

金目的でコミュニケーションを図る人は、金が無くなれば交際は途絶えるし、美人だからといって安易に交際すれば、色気が衰えたら交際が無くなります。
損得抜きで、色々な人と交わり、見聞を広める事も大切です。


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マナー講師 平松幹夫

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