コラム

 公開日: 2013-02-25 

マナーうんちく話489≪「忌み言葉」とマナー≫

春へ春へと季節がなびくこの時期には、日本人が使い続けてきた美しい言葉が沢山あります。

朧のイメージが有る「春の雲」、柔らかい日の光を表現する「春光(しゅんこう)」、冬の寂しさが漂いながらも精気が芽生えてきた「春の山」。

加えて、春の冷たさや寒さを表現する「余寒」、そして同じような意味ですが少しロマンチックな表現の「春寒(はるさむ)」等など・・・。

余寒や春寒は、春の到来を喜びつつ感じる、ほのぼのとした寒さの事ですが、それとは裏腹に、この冬最大の寒波がやってきているようですね。
体調管理には、くれぐれもご注意ください。

ところで話は変わりますが、皆様は「占い」や「まじない」等の迷信を信じますか?

迷信は、非科学的で、科学万能の時代には無縁のように思われがちですが、日本のみならず、世界中に根強く残っています。

なぜなら、迷信は信じないまでも、やはり、多少は気になると言う人が多いからではないでしょうか?

「大安」とか「仏滅」と言った六曜も、最近の暦から姿を消したように見えますが、結婚式等のハレの日には殆どの人が気にしています。

それは、迷信がひとえに特別なモノではなく、誰もが持っている、日常的な考えと同じ基盤の上に有るからだと思います。

しょせん、いくら科学が進歩しても、人間は弱いものであり、自分の力ではどうにもならない様々な出来事に対し、畏れ(おそれ)や恐れ、そして敬う気持ちが有るからだと考えます。

その典型的なものが、不吉な出来事を連想する言葉である「忌み(い)言葉」ではないでしょうか。

この忌み言葉は、日本では、気にすればきりが無いほど、慶事、弔事などの、あらゆる場面において存在します。

日本語は敬語も難しいですが、慶事や弔事における忌み言葉にも神経を使いますね。

忌み言葉で、一番多くみられるのは結婚式ですが、別れる、切れる、終わる、再び、重ねる、終わる、去る、帰る、重ねる、離れる、繰り返す等が有名です。

加えて、出産祝いの流れる、落ちる、消えるなど、新築祝いの倒れる、落ちる、朽ちる、閉るなど、長寿の祝いの老いる、折れる、散る、萎えるなど、入学祝いの負ける、落ちる、すべるなど、お見舞いの再び、度々、失せる、終わる等、加えてお悔やみの追う、再び、繰り返す、重ねる等など。

良い言葉を使えば良い結果が、悪い言葉を使えば悪い結果に繋がりかねないと言った理屈で、忌み言葉が存在するという説もあるようですが、例に挙げた忌み言葉は、日常生活で普通に使用されている言葉で、その使用においては何ら制限を受けるものではありません。

しかし、特定の、時や場所においては、不快感を与えることが有ります。
マナーとは、人に不快感を与えないことです。

従って、結婚式や葬儀などの特別な時や場所に置いて、相手に不快感を与えるので有れば、避けた方が良いかもしれません。

それは10人10色ですが、目安として10人中、7人から8人の人が不快感を覚えるようであれば、使用されないことをお勧めします。

今では、結婚式はキリスト教式が圧倒的に多く、加えて離婚観も変わってきています。また、産まれてくる人より亡くなる人が多い「少子多死社会」だから、死を避けるのではなく、死と向かい合うことも必要です。

このような理由から、忌み言葉はそれほど神経質になる必要は無いのでは?と思うこともありますが、大多数の人が気になるようでしたら、注意するにこしたことは無いと考えます。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1367《大切にしたい服装のマナー》

「クールビズ」や「ウオームビズ」が浸透したせいで、服装もかなりカジュアルになり、個性が尊重されるようになり...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1364《日本人なら知っておきたい12月の歳時》

師走の声を聞くようになると、街行く人達の装いが急に真冬並みになり、木枯らしと共に「山装う頃」から一気に「山...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1363《美を磨くといいこといっぱいやってくる》

美しい物を観て気分が悪くなる人は殆どいないでしょう。人間は本能的に美しいものを好む習性が有るかもしれませ...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ