コラム

 公開日: 2013-02-08 

マナーうんちく話472≪簡単で品格の出る美しい仕草≫

本の礼儀作法は、振舞い方の基準の一つとして「美しさ」をとても大切にしていますが、作法が身についていない人の振舞いは何かと目立ちます。

さらに国際化の進展と共に、TPOに応じた振舞いが求められるようになって参りました。つまり、融通を利かせ、その場に応じた柔軟な振舞いを心掛けることが大切だと言うことです。

女性の方にお尋ねします。
レストランなどに夫や恋人と食事に行った際、椅子を引いてもらった経験が有りますか?

それでは男性の方にお尋ねします。
妻や恋人と食事に行った時、案内係がいなかったら、彼女に椅子を引いてあげますか?

男女共同参画社会が唱えられて10年以上が経過し、女性の活躍が目を見張るようになりましたが、レディーファースト精神は相変わらず根付いてないような気がします。

ホテルで、フレンチレストランやブライダルの分野で長年接客の仕事に従事し、多くのお客様のお世話をさせていただきました。

中でも宴席で、お客様をテーブルまで案内し、椅子を引いてお座り頂くサービスは接客の基本ですが、何回経験しても気が抜けません。

それだけ、椅子の扱い方は大切な仕草だと感じます。
意外に、オフィスなどでも、改まって意識されてない人が多いと思いますが、椅子の扱い方は、傍から見て、その人の品格が漂うところです。

ビジネスシーンで、相手と名刺交換する際には、相手や自分の名刺を、両手で丁寧に扱う人は多いと思います。

お客様に商品を渡す際や、上司に企画書を渡す時も同じではないでしょうか?

それでは、会議の席やオフィスなどで、自分の席の椅子を引く時は如何ですか?
また席を離れて、椅子をテーブルの中に入れる時は如何ですか?

片手で、椅子を扱っている人が多いように見えます。
特に、最近ではオフィスの椅子も豪華になり、片手でスムーズに移動させることができますので、なおさらでしょう。

しかし、椅子を扱う時には、書類を渡したり、名刺を扱う時と同じ感覚で、両手で行なわれる事をお勧めします。

傍から見れば、とても美しい仕草になり、品格が現れます。
オフィスで自分の椅子に座る時や離れる時、さらに会議に出席された時には、男性も女性も是非、椅子は両手で扱って下さい。

椅子を常に両手で丁寧に扱う癖がつけば、その癖は多方面に広がり、色々といい効果が期待できます。

例えば、箸を丁寧に持つようになったり、履き物や傘なども丁寧に扱うようになります。

そして、すべての物を大切に扱う癖が付きます。
要は、物に対しても、思いやりの心が目覚めることです。

子どもがいる人は、子どもの勉強机の椅子を、是非両手で扱うようにしつけて下さい。思いやりのある、優しい子になると思います。

今の時代は、なにもかも「エコ」が付けば商品が売れる時代ですが、本来エコとは、自然やモノに対して思いやりの心を抱き、それを態度で実行することだと考えます。

ちなみに、このコラムでも何度もお話ししましたが、椅子に座る時は、左から出入りするのが、プロトコール(国際儀礼)です。

さらに、男性は女性の椅子を両手で丁寧に引いてあげるのもお勧めです。
椅子を引かれた女性は「ありがとう」の言葉を添えて座って下さいね。

国際化に対応すると言うことは、単に英会話を習うばかりではなく、このような美しい仕草も同時に身に付ける事でもあると考えます。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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