コラム

 公開日: 2013-02-03 

マナーうんちく話467≪「節分」と「豆まき」と「絆づくり」≫

2月は一年で最も寒いので、衣服を更に着なければいけないので「衣更着(きさらぎ)」と表現されますが、昨日は衣服を一枚脱がなければいけないような暖かい日になりましたね。

今年は暖かくなるぞ!という天からのメッセージでしょうか?
そして今日は節分です。
今年の節分は日曜日になりましたので、「豆撒き」を予定されている人も多いと思います。
そこで今回は、「節分と豆まきと年男」の関係に触れてみます。

最近は、「節分=豆撒きをする日、恵方巻きを食べる日」になってしまいましたが、節分とは漢字が表すように、「季節の分かれ目」のことです。

つまり、立春、立夏、立秋、立冬の前日です。
但し今では、立春の前日だけを指すようになりました。

これは、冬から春になる季節の節目を、最も大切にしてきたためですね。
そして節分は、一年の終わりの日で、「大晦日」と同じ意味を持ちます。

ところで、「節分」には豆撒きをしますが、豆撒きをして、鬼をはらう風習は、非常に歴史が古く、平安時代にさかのぼると言われております。

新しい季節を迎える度に、新しい年の神様をお迎えするわけですが、その前に、炒った豆を蒔いて、邪気や鬼を追い払うわけです。

では、どうして「炒った豆」を撒くのでしょうか?
その理由は、昔から日本人の主食であった穀物、すなわち米、麦、粟、黍(きび)、豆等には、邪気を払う霊力あると信じられており、これらの中で、豆が最も力強く、撒きやすかったのでしょうね。

但し、生の豆では効力が有りません。
鬼は火を嫌いますので、豆に火を通すために炒るわけです。

また、邪気を払う方法は、豆撒きばかりではありません。
イワシの頭を柊(ひいらぎ)に刺して、玄関などに掲げて置く風習も有ります。

鰯の頭は非常に臭い匂いが有り、柊の葉にはトゲがありますので、これにより邪気を追い払う方法です。
これは「やいかがし(焼嗅)」といいますが、地方によっては、にんにく、らっきょう、玉ねぎになる所も有ります。

加えて「恵方巻き」といわれる大巻きずしを食べるようになったのは、そんなに古い風習ではないようです。
どこかの頭が良い人が仕掛けたのでしょうね。

ちなみに「恵方」とは、歳神様がいると思われる縁起の良い方向の事です。
胸の中で、願い事を唱えながら、その年の恵方を向いて、黙々と食べると、その願い事が叶うとされているようですね。

ところで、もうすっかり定着しましたが、節分と言えば、有名な神社仏閣では、芸能人を始め、有名人が「年男」として豆撒き役として登場しますね。

ただ、本来「年男」とは、正月の行事を取り仕切る人、つまり一般家庭であれば、その家の主人や長男等が務めます。

このコラムで、「正月の事初め」や「しめ縄飾り」などに触れてきましたが、その「正月の事初め」や「しめ縄飾り」を担当した人が、節分の日に豆を撒きます。それが、いつとはなしに、その年の干支に当たる人が選ばれるようになった次第です。

加えて、豆を撒く際に、「鬼は外」「福は内」と唱えるのは、家族が健康で幸せになるよう祈願する、一般庶民のとても素朴な心を表現していますが、歴史的には大変複雑な経緯が有るようです。

そして、節分の豆は「歳とり豆」とも言われて、年の数だけ食べるのと、年の数に一つ加えて食べる二通りの風習が有りますが、いずれもマメ(健康)になるために食べるわけです。

節分行事は、冬から春に移行する季節の節目に行われる、ホット温まる行事です。

今夜は家族全員が集い、家族の無病息災を祈念し、さらに絆を深められては如何でしょうか。

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マナー講師 平松幹夫

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