コラム

 公開日: 2013-01-08 

マナーうんちく話441≪寒中見舞い≫

日本には四季が有りますが、季節の節目、節目に、日頃の御無沙汰をお詫びすると共に、互いの健康を思いやる習慣が有りました。

「寒中見舞い」は、暑中見舞いと共にその典型的な例です。
従って、「見舞い」となっていますが、どちらかと言うと、季節の挨拶状との認識をお持ちいただいたらいいと思います。

時期は、1月5日の「小寒」、すなわち「寒の入り」から、2月3日の節分までです。
つまり、一年で一番寒い時期である「寒中」における挨拶状です。

但し、節分を過ぎたら「余寒見舞い」になりますのでご用心ください。
ちなみに、立春を過ぎたら暦の上ではいくら寒くても「春」ですから、寒中見舞いと言う表現は不適切です。
春になってもまだ寒いから、「余寒見舞い」になるわけです。

暑い時期に出す「暑中見舞い」が、立春を過ぎたら「残暑見舞い」に表現が変わるのと同じ理屈ですね。

ただ寒中見舞いは、年賀状の直後になりますので、最近では、出される範囲が限定されているようです。

1、年賀状を頂いたが、返事を出すのが遅れた場合。
2、年末に喪中葉書を受け取ったので、あえて年賀状を出さなかった場合。
3、喪中につき、年賀状を出すのを差し控えた場合。

大きく分けて、上記に分類されると思いますが、いずれの場合も、年頭のあいさつ代わりに出されたらいいと思います。

書き方には厳格な決まりは有りません。
ごく簡単に出される場合は、拝啓等の「頭語」や、敬具等の「結語」を省略し、お見舞いの言葉と日付、住所、氏名でもいいですが、一般的には次のようになります。

決まり文句として「季節の挨拶⇒寒中お見舞い申し上げます」、次に「相手の安否を尋ねる言葉⇒寒い日が続いておりますが如何お過ごしですか」、そして「自分自身の近況⇒私はおかげさまで相変わらず元気で頑張っています」、さらに「相手に対する思いやりの言葉⇒厳しい寒さが続きますので、ご自愛のうえ元気でご活躍下さい」のような内容で、日付、住所、氏名で締めくくればいいですね。

また、寒中見舞いは年賀状と違い、絵柄が随分少なくなります。
その分、文章のウエイトが多くなりますので、出来る限り、形式にこだわることなく、自分の文章で、思いを表現されたらいいと思います。

ボリュームは10行位がお勧めですが、どこかに「季節感」の溢れるような言葉が入れば、なおいいです。

見舞い状である以上、ポイントは相手に対する「思いやりの言葉」だと思いますが、最初と最後は敬語で丁寧に表現すれば、中身は少々くだけても良いのではないでしょうか。

全てのものが寒さで覆われてしまうこの時期だからこそ、さりげない季節の便りは、身も心も温めてくれます。
今年は「筆まめ」でいかれるのも良いですね。







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