コラム

 公開日: 2012-12-17 

マナーうんちく話419≪手締めのマナー「概要」≫

マナーには、合理的な理由が必ず存在します。
従って、マナーに精通するには「形」にこだわることも大切ですが、「なぜそうするのか?」という理屈をしっかり理解して頂くことが大切です。

理屈抜きで、形のみにこだわると、マナーの本来の意味が伝わりません。
日常生活でも多々見受けられます。

例えば、手土産を渡す時に「つまらないものですが」と言って渡す時や、「手紙を出す時に余分の便箋」を付け加えたり、「三つ指の挨拶」をしたり、「畳の縁を踏むな!」と言ったりすることも、その本来の意味が理解されないまま伝わっているようです。

ところで、忘年会や打ち上げパーティーや結婚式等に参加した際、お開きに当たり「手締め」をするケースがよくあります。

この時、「一本締めの音頭をお願いします」と依頼されたら、どうします?
また、参加者の一員としては、どのように対応されますか?

恐らく、一本締めの概念が全員一致していると言うことは殆ど無いと思います。
そこで、「手締め」のマナーについて2回に渡り解説して参ります。

「手締め」は、「和する」と言う事を大切にしてきた日本人ならではの風習です。
男性も女性も、正しい意味と作法を理解し、今後の参考にして下さい。

手締めとは、色々な行事の主催者が、行事が無事に終わった事を参加者に感謝して、「手打ち」によって締めることです。
従って、「手打ち」とも表現されます。

しかし、その起源は、争い事でもめた者同士が、仲直りをするために、手のひらにナイフや鉄砲などの武器を持っていないことを、相手に示すために、大きく指を開いて、拍手したことにあります。

欧米諸国の挨拶に「握手」がありますが、これは争い事でもめた者同士が、仲直りをするために、武器を所持していないことを表現するために、互いの利き腕を差し出し、握り合うことですが、よく似ていますね。

ちなみに、握手をする時には、まだ完全に油断していないよ!と言う事を相手に示すために、手を握ったら、相手の目を見ます。
だから、握手をする時には、頭を下げる必要はありません。

現在では、忘年会、商談、祭り、株主総会、結婚式等などの行事が、無事に終わった時に、「お手を拝借!」と言われて、参加者全員で、手締めの拍手をしてお開きを迎えますが、これは主催者からの感謝の表現だと思って頂き、気持ち良くお付き合い下さい。

以上の理由で、手締めの音頭は、来賓ではなく、主催者がするのが普通です。

次回は具体的に、「一本締め」「三本締め」のマナーに触れて参ります。





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