コラム

 公開日: 2012-12-13 

マナーうんちく話415≪正月事始め≫

師走も中盤に入りましたが、今年は選挙のせいもあり、本当に慌ただしい年の瀬になりました。

そして、今年も景気が良くなかったので、気持ちを改めて、晴れやかに、正月を迎えたいと願う人も多いと思います。

実は、今日12月13日は、新しい年に希望を託しながら、せっせと正月の準備に励む最初の日なのです。

つまり、昔経験された方も多いと思いますが、煤(すす)や埃を払って綺麗にする、「すす払い」の日です。

今日では、ガスや電気が一般的になり、煤とは無縁の時代になりましたが、昔は、囲炉裏で日を焚いていたので、家じゅうが煤だらけでした。

ただ、掃除と言っても埃りを払い、衛生面で清潔にするのとは若干ニアンスが異なります。

「すす払い」の本来の目的は、穢(けがれ)を払うことで、江戸時代までは、公家や武家の世界では、とても大切な季節の行事の一つでした。

神様をお迎えするには、先ず穢を払わなければいけないので、公家や武家のみならず、一般庶民にとっても重要な歳時記だったわけですが、今では13日に大掃除をすることは殆ど無いですね。
しかし、神棚や仏壇の掃除をされる方は今でも確かに存在します。

そして、掃除が終わったら、まだ大切な仕事が有ります。
正月に年神様をお迎えするための「門松」に使用する松の木を切りに行きます。
これを「松迎え」といいます。

門松は、後日詳しく触れますが、神様がそれを目印に降りて来られるから、それぞれの家で用意するわけです。

このように、12月13日は神様をお迎えするとても大切な日ですが、掃除が終わり、松の木を切って神様をお迎えする準備が整えば、夜は盛大にご馳走を食べてお祝いします。

最近では、クリスマスのイベントや忘年会などに押されて、日本人が何百年も大切にしてきた行事が薄れてしまいましたが、12月13日は、神様をお迎えするとても神聖な日だったようです。

神様(神道)・仏様(仏教)の国日本では、正月を迎えると言うことは、他の国より非常に大きな意味を有していたわけですね。






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