コラム

 公開日: 2012-11-02 

マナーうんちく話376≪マナー美人22「優しさ」≫

ホテルで結婚式の仕事に携わっている時、結婚式を挙げるカップルに「互いにどこに惹かれましたか?」と尋ねると、殆どのカップルが「相手の優しさ」を挙げられました。

そして、今は「地球に優しい」とか「環境に優しい」とか、優しさが地球規模で広がってきました。

私の子どもの頃には優しさが、地球や環境に対して使用されたケースは殆ど有りません。逆に言えば、地球や環境には、当然優しかったわけです。

それが高度経済成長と共に、大量生産、大量消費型の社会になり、地球規模で環境に負荷をかけるようになったわけですね。

だから、反省の意味を込めて、「地球に優しい」とか「環境に優しい」という言葉が生まれたのでしょうが、現実には言葉だけが独り歩きしているようです。

原発事故はその典型的な例だと思います。
今回の原発事故で、生命の源としての自然が、放射能に汚染されたわけで、自然を信仰の対象にしている、日本の神道にまで、多大な悪影響を与えたのではないでしょうか?原発の安全神話が聞いてあきれます。

さて、人間関係においても、自然に対しても優しさはとても大切ですが、今回は「人の優しさ」に触れてみたいと思います。

「優しい人」に対するイメージは10人10色でしょうが、私は「他者に対し、損得抜きで、他者が好感を持てる何かをする人」だと思っています。

すなわち、他者に対し常に「思いやりの心」で接すると言うことですね。
具体的には、親が子どもの喜ぶことを行うとか、夫婦が伴侶の好むことをするとか等などです。

このように、特定の人には見返りを求めない優しさを発揮することはできますが、全体的には、色々な場所や場面で、優しさを発揮できる人は減少しているようです。

利便性やモノの豊かさと優しさが共存共栄するのが理想ですが、現実的には、利便性やモノの豊かさへの価値観が強いようで、優しさの影が薄れてきた感があります。

人と人との絆の希薄化がそうです。
家庭・地域・職場における絆の希薄化は、全ての人にとって優しくない時代を作り上げた気がします。

そんな中、昨年3月の東日本大震災で、絆の価値が再構築されようとしていますが、大歓迎です。

これを機会に、再度、人と人との絆が深まれば、まさに変毒為薬ですね。
いかなる時にも「思いやりの心」、すなわち、優しさが有れば変毒為薬になる可能性は有るのではないでしょうか?

そして、今一度、先ずは大人達が、利他の心で優しさを発揮し、人と積極的に関わり、心と心を結びあうことです。

次に、子どもたちに、人に優しく接し、人が喜んでくれたら、それがひいては自分の幸せに繋がることを、しっかり教えていくことが、非常に大切だと考えます。

そのためには、積極的に挨拶をしたり、人の話をキチンと聞いたり、笑顔を出したり、悪い所を追求するのではなく、良い所を褒めたりすることです。

加えて、利便性ばかり追い求めるより、面倒な事でも、いやなことでも、人と優しく関わることの大切さ、及び自然と仲良く暮らす大切さを、しっかり教えてあげるべきです。

自分だけに優しくなるのではなく、常に周囲への気配りや思いやりを大切に出来る人はマナー美人です。

また、自分には厳しく接しても、他人には優しく出来る人も、りっぱなマナー美人です。


この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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