コラム

 公開日: 2012-10-01 

マナーうんちく話347≪縁結びの神様とお一人様≫

「日の出」を拝む習慣は正月や登山などにおいてまだ残っていますが、「月の出」を見る習慣は、すっかり無くなりましたね。

しかし、夜遅くなって昇って来る月を、寝ないで待ち、その月に祈りを捧げる「月待ち」という行事が昔は広く行われていたようです。

東の地平線から、静かに昇って来るお月様はポッカリと大きく、優しく微笑んでくれます。そんなお月様に両手を合わせて、色々なお願いをするのは、日本人として、ごく自然な営みだと思います。

仕事で夜遅くなったら、今日はどんな月か?夜空を見上げて下さい。そして願い事を託されてみるのもお勧めです。


ところで10月は結婚式のシーズンで、「神無月」です。
全国津々浦々の八百万の神様が、島根県の出雲市に出張されて、不在になるからです。
ちなみに、神様が集結される島根県は「神在月(かみありつき)」になります。

神様方は、9月30日にそれぞれの地域を出発され、10月1日に出雲大社に着かれたら、一カ月間、泊まり込みで大仕事をされるわけです。

出雲大社に参拝された方はご存知だと思いますが、出雲大社には神様方が宿泊される「東十九社」「西十九社」と呼ばれる細長い社があります。

さて、肝心な神様の「仕事の内容」ですが、農作物に関する内容も少しは有りますが、大半は人間の「運命」に関する仕事です。

なかでも「縁組」に関する神議が大半を占めます。
「倉敷の太郎と岡山の花子をそろそろ結婚させようか?」「40歳になる一郎はまだ彼女がいない。誰かいい相手はいないか?」等のお話をされます。
従って、この結果生まれた幸せなカップルが、日本には沢山いるわけですね。

加えて、幸せに関する多彩な縁結びも大切な仕事です。
だから出雲大社は縁結びの神様として古来より信仰されています。

多くの方が経験されていると思いますが、恋愛というのは、なかなか思い通りにはいかないものです。
特に最近の男女は苦手な人が多いようです。

国立社会保障・人口問題研究所の独身者調査で、18歳から34歳の未婚者で、異性の交際相手がいない男性は64%、女性は49%で、いずれも過去最高になっていることから伺えます。
さらに「お一人様世帯」も急増中です。

そんな時には、やはり神頼みが功を奏するかもしれません。
また恋人同士がお参りすれば、愛の持続に効果があるかもしれません。

ただし、「苦しい時の神頼み」と言われるように、窮地に陥った時だけ、「お月様」や「神様」に手を合わすのではなく、日頃から信仰したり、感謝したりすることが大切だと思います。
またそれなりの努力も必要です。




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