コラム

 公開日: 2012-09-19 

マナーうんちく話336≪今日は彼岸入り≫

今年の夏は、暑さがことのほか厳しかっただけに、彼岸の声を聞くとホッとしますね。9月19日(水)は「彼岸入り」です。

秋の色は「黄色」に象徴されますが、ほのかに黄色づいた、首を垂れ始めた稲穂には、小さな種もみが秘める無限の力を感じます。

皆さんは、一粒の種もみが、どれくらいの米をもたらすかご存知でしょうか?

一粒の種もみは、実に2000粒から3000粒の米を実らしてくれます。
ちなみに、米一合は約150グラムで、米粒に換算すると6000粒くらいです。

米がいかに生産性の高い食物か、お分かりいただけましたでしょうか?
さらに、米は栄養価が高く保存性に優れており、美味しいのが特徴です。

イギリスの哲学者であり経済学者である、アダムスミスがその著書「国富論」で、米を絶賛したというのが納得できます。

現在地球上では、100以上の国で米が生産されており、それぞれの国で独特のコメ文化を築いておりますが、日本くらい高度に発達した国は無いようです。特に日本人にとっては「稲=命根(イネ)」です。


そして、これから稲穂の色づきと共に、田んぼのあぜ道には「彼岸花」が咲き始めます。彼岸の頃に咲くから彼岸花と名付けられたのでしょうが、本当に毎年正直に咲いてくれます。

また、この花は異名が多いのが特徴です。
「死人花」「幽霊花」のような縁起の悪い名前も有れば、「赤い花」「天上の花」のように縁起の良い名前も有ります。

加えて「秋の七草」です。
山上億良が万葉集で詠んで、7種を選定し現在に至っている歴史の有る花です。特に「萩」は万葉集に一番多く登場する花です。

ところで、「お盆」はご先祖様の里帰りの日ですが、「お彼岸」はご先祖様が眠っているとされるお墓に出向き供養する、仏教国でも日本独特の行事です。

お彼岸は7日間ですが、今日がその初日で「彼岸の入り」と言い、秋分の日の22日が「彼岸の中日」です。

彼岸の中日は、昼と夜の長さが同じであり、どちらにも偏りません。
しかも、暑くも寒くもない、ほどほどの日で、さらに、太陽が真西に沈むので、西方極楽浄土におられる阿弥陀仏を礼拝するのに、最もふさわしいのであります。
だから彼岸は、ご先祖様に接するには特別な日なのです。

ご先祖さまは目には見えません。声も聞こえません。
しかし、いつも私たちを温かく見守って下さっています。

従って、私たちは何時も、ご先祖様に感謝する習慣をつけたいものですね。
お願いばかりではなく、感謝する気持ちが大切です。

その感謝の気持ちを表すために、先人たちは、当時一番貴重品であった、米と小豆と甘味料を使用し、餅を作り、その餅を萩の花にちなんで、「お萩」と名付け、ご先祖様にお供えしたわけです。

日本人のマナー精神は、こうして磨かれたわけですね。

彼岸の入りの今日から一週間、先人たちに見習って、周囲のモノや人に対して、感謝の気持ちで過ごしたいものです。


この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1368《二十四節気の一つ「大雪」と「イルミネーション」》

最近公民館、女性大学、地域、教育委員会、諸団体等からの「年中行事」に関する講演依頼が増えてきました。10日は...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1367《大切にしたい服装のマナー》

「クールビズ」や「ウオームビズ」が浸透したせいで、服装もかなりカジュアルになり、個性が尊重されるようになり...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1364《日本人なら知っておきたい12月の歳時》

師走の声を聞くようになると、街行く人達の装いが急に真冬並みになり、木枯らしと共に「山装う頃」から一気に「山...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ