コラム

 公開日: 2012-09-01 

マナーうんちく話318≪実るほど首を垂れる稲穂・・≫

9月は「長月」と言いますが、これは、夜が次第に長くなるので「夜長月」といわれ、やがてそれが省略されて「長月」になったと言う説が有力ですが、「稲刈り月」ともいわれます。

そういえば、8月29日の山陽新聞に、日本の棚田100選の一つ、岡山県美咲町の棚田での稲刈りの様子が掲載されていましたね。

ちなみに稲は、もともと暑い気候を好む食物なので、日本にはあまり適していなかったようです。その作物を色々と研究し、品種改良を施し、水を有効に使用する等、創意工夫を凝らし、世界で一番上手に稲を栽培することに成功した、先人の知恵や努力に敬意を表したいものです。

さらに、稲を食料としてだけではなく、稲から採れる藁(わら)を多種多様に加工し、縄・畳・ゴザをつくったり、あるいは正月のお飾りや神事に使用したりで、日常茶飯と言う言葉もある様に、日本人の生活に切っても切れないモノにしたわけです。

だから稲は日本人にとって「命の根」になるわけです。
「稲=命根」です。
従って、日本人にとって食事と言えば、米を焚いたものになります。

そもそも、食事と言うのは食材の命を頂くことなのですが、中でも日本人にとって、米を食べると元気が出ます。

「稲=命根」であると同時に、米には神様が宿っていると考えられていたからです。このように、米は日本人の食事の基本になり、昔の人は、一粒の米も大事にしてきました。私達もそのように教えられて育ちました。
そして、日本人の「MOTTAINAI精神」は、ここから派生しています。

ところで、今年の夏はオリンピックに湧いた夏でしたが、日本で初めてオリンピックが開催された年は1964年(昭和39年)で、この頃、実は日本の食卓にも大きな変化が持たされ、家庭の台所から「かまど」が姿を消し、ダイニングキッチンが誕生しました。

では、当時の「三種の神器」をご存知でしょうか?
電気洗濯機、テレビ、電気冷蔵庫で、これらが一般家庭に普及し始めたのもこの頃です。

余談事ですが、電気冷蔵庫が誕生する前の冷蔵庫は、中に氷を入れて全体を冷やしていました。

そして、食卓が変われば、食生活にも大きな変化が起きます。
スナック菓子や加工食品が登場し、「外食」と言う贅沢な食文化が生まれ、1960年代には外食産業が普及しました。


そして、日本は世界屈指の「飽食の国」「美食の国」になり、世界一贅沢な食事を謳歌するわけです。ここまでは歓迎ですが、調子に乗り過ぎて、挙句の果てには、収穫したコメの放射能を測定し、あるいは学校給食で使用する食材の、放射能検査をするはめに陥ったのは御承知の通りです。

米作りは日本人に、「和する心」「創意工夫」「感謝の心」「自然と仲良く共生すること」、さらに「経済」のことまで多くのことを教えてくれました。

そして、1000年も2000年も、それらの教えを大切に守ってきた日本人が、ここ数十年の間に大きく変わってしまいました。
決して褒められた変わり方ではないですね。

今日9月1日は「防災の日」です。
東日本大震災後の内閣府の調査では、「家族と親せきのつながり」「地域のつながり」等、共助の大切さがクローズアップされてきましたが、その原点は「米作り」に有ります。

「実るほど首を垂れる稲穂かな」。

先人達は豊かに実った稲穂を嬉しそうに眺め、そこから沢山の教訓を与えてもらったのでしょうね。だからこそ今があるわけで、何事にも謙虚にならなくてはいけませんね。

この記事を書いたプロ

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マナー講師 平松幹夫

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