コラム

 公開日: 2012-08-31 

マナーうんちく話317≪今日は大厄日!どうする?≫

8月もいよいよ今日で終わりですね!
最近、四季の移ろいがやや鈍化したような気がしますが、如何でしょうか?
とりわけ、夏が異常に長くなってきた感がします。

ところで、このコラムでも何度も触れましたが、昔は一年の始まりが立春だったので、立春が物事の起点になります。

お馴染みの八十八夜も、立春から数えての数字です。
そして今日は、立春から数えて210日になります。
いわゆる「二百十日」です。

都会暮らしの人はあまりピーンときませんが、「二百十日の走り穂」といって、この頃は稲の穂が出始める頃で、農家にとっては最も注意を要する時なのです。

ちなみに、日本は南北に細長い国で、田植えもまちまちですから、稲の開花もまちまちです。従って稲刈りもしかりです。

早い所は6月下旬から稲刈りが始まり、遅いところでは10月中旬の所もあります。
いずれにせよ、この頃になると、無花果・梨・柿・栗などの果物と共に稲穂が実り、収穫を待つばかりになるので、特に台風には注意が必要です。

レーダーもコンピューターもない昔は、天気予報は不可能で、全て経験がものを言っていたわけですが、二百十日は台風に襲われる確率が非常に高く、とても怖い日なのです。

だから、「八十八夜」と同じように「雑節」として、わざわざ暦に記す日になりました。但し、八十八夜は美味しいお茶に有り付ける、縁起が良い日ですが、「二百十日」は、台風に見舞われる「厄日」になっていたわけです。

漁師にとっても、百姓にとっても、兎に角、恐ろしい日だったようですね。
但し、手をこまねいているだけでは事は解決しません。

そこで昔の人はどうしたかと言うと、災害に遭わないように、ひたすらお祈りしたわけですね。

災害に遭わず、「実りある秋を迎えられますように!」と祈った行事が、全国津々浦々で見られる「風祭り(かざまつり)」です。

さらに、立春から数えて「二百二十日(にひゃくはつか)」も、台風の直撃を受けやすい、「厄日」「荒れ日」として警戒する時だったようです。

そして二百二十日が過ぎると、「二百二十日の荒れじまい」といって、台風の心配は無くなるとされていました。

このように、二百十日は、昔の人にとっては、台風に見舞われるとても怖い日だったわけですが、今では予報が可能になり対策が講じられますので、不要な心配がなくなりました。

さらに、稲作技術が発達し、どこでも、何時でも、美味しいコメを食すことができます。

ところで、「厄日」とは、災難に遭う恐れが多い日とされ、物ごとを慎む日なのですが、科学の発展により次第に影が薄くなってきました。

しかし、悩みや不安が全て無くなったわけではありません。
「厄年」とか「仏滅」は、日常生活の中に、今でも存在しています。

いつ、何時、襲われるかもわからない、多種多様なストレスとか不安等に、キチンと対処して、それらに屈しない強い心を創ることも大切だと感じます。

そして、自然に対し、真摯に向かい合い、感謝の気持ちを持ち続けることが何よりだと思うわけです。

二百十日の今日は、美味しい米が食べられることに、幸せを感じ、感謝の気持ちで過ごしたいものです。

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人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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