コラム

 公開日: 2012-06-16 

マナーうんちく話262≪これだけはやめて欲しい嫌い箸≫

最近、季節の花に関する写真や記事をよく見かけます。
15日にも山陽新聞には、「アジサイ」と「ハナショウブ」が美しい写真と共に紹介されていました。

このような写真や記事が、多くの人に好感をもたれる土壌が、日本には根付いているのでしょうね。

日々の生活の節目に、四季折々の花を結びつけ、心豊かな生活を謳歌するのも、恐らく日本人だけではないでしょうか?いつまでも大切にしたいものです。

ところで只今、毎日の食事に欠かせない「箸」についてコラムを展開していますが、日本には「箸に始まり箸に終わる」という言葉が存在するくらい、多彩な箸の文化が存在します。

そして「箸」の語源は、「端」と「端」を合わせるとか、「人間の口」と「食べ物」の「橋渡し」だといわれておりますが、他にも「柱」の「はし」と言う説も有ります。そして、その柱は神様の柱を意味するので、ここでの箸は、「神様」と「人間」を結ぶ神聖な道具になります。

加えて、神事の際、神様に食べ物をお供えするのに、手で直接食べ物に触れるのは神様に失礼だから、その時に箸を使用したともいわれております。

このように、日本の箸には神様の存在があるわけです。今まで何度も取り上げた「神人共食箸」である「祝い箸」も、その典型的な例です。

だから日本人は箸に、格式を持たせたり、繊細に加工したり、形や握りの太さを変えたり、素材にこだわったりし、美しい模様を施したりしてきたわけです。

さらに、「箸置き」や「箸箱」の付属品まで考案するとともに、日本人が最も尊重しなければいけない基本的な礼儀・作法を厳しく定めました。

その一環として、他者と食事をする際、他者に不快感を与えないように、箸使いにも様々なタブーを設けました。これが「嫌い箸」です。

箸食文化圏でも、このような礼儀・作法が存在するのは日本だけです。
その数は70を超えると言われておりますが、ここでは、人前では「これだけはやめて頂きたい箸使い」を解説します。

○渡し箸
食事の途中で、箸を器の上に渡し置くのは、箸で蓋をすることになり、「私はこの料理は要りません」の意味になります。キチンと箸置きに置いて下さいね。

ちなみに葬儀で、火葬場での納骨の際、二人が一組になって遺骨を挟み、骨壺に入れるのは、「この世からあの世への橋渡し」という意味もあるようです。

○直箸
採り箸を使用せず自分の箸で、料理を取り分けるのは日本では大変不浄とされ嫌がられます。

○逆さ箸
自分の箸を逆さに持ち替え、料理を採ることも、最も人前では慎んで頂きたいマナーです。お里が知れます。採り箸を頂いて下さい。

○寄せ箸
料理を箸で手前に寄せることです。基本的なマナー違反です。

○迷い箸
ご馳走が沢山有ると、目移りがして、どの料理から食べようか?と、箸を持ったまま料理の上で動かすことです。

○受け箸
箸を持ったまま、お代りをすることです。子供には特に注意して下さい。

○噛み箸
箸の先を噛むことで、はしたないことです。

マナーがよくなかったり、品格に欠けたり、恥ずかしい様を「ハシタナイ」という言葉で表現しますが、はしたない箸使いは日本人として慎みたいものです。

箸使いには、その人の品格が、ありありと現れます。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

3

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1603《「小寒の氷 大寒に解く」。物事は思い通りにはいかない・・・。》

3月から4月並みの気温が続いていますが、1月20日は二十四節気のひとつ「大寒」です。暦の上では一年で一番寒い...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1602《どこへいった?日本人の礼節・・・。》

世界屈指の長い歴史を誇る日本人は、今でも米を主食にしています。そして稲作を中心とした農耕民族だったせいも...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1601《これくらいは知っておきたい「おみくじ」の知識とマナー》

おみくじにもマナーがあるの?と思われる方も多いと思います。おみくじを引いた人は非常に多いと思いますが、概...

[ 冠婚葬祭のマナー ]

マナーうんちく話1600《まだまだある正月行事!「小正月」「とんど焼き」「藪入り」》

12月は一年最後の月ですから「除月」と呼ばれますが、これに対して、一年で最初の月は「正月」と呼ばれます。...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1599《これくらいは心得ておきたい身近な「厄払い」と「呪い」》

現在日本国内には「コンビニ」が約55000軒あるといわれていますが、ほとんどの人が身近に存在する便利な店と...

[ マナーの心得 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ