コラム

 公開日: 2010-08-07 

秋来ぬと目にはさやかに見えねども・・・


8月7日。今日は立秋ですね。

立秋といえば毎年、藤原敏行の
「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」という和歌が話題になります。

そして毎年秋になると好んで歌われる季節の歌があります。サトウハチロウの「小さい秋みつけた」です。
ダークダックスやボニージャックスが歌って大ヒットしたのをご記憶の方も多いと思います。

暑いさなか、風の音で秋の気配を感じ取る平安歌人、
歌の中に秋の風情を見事に醸し出した昭和の作詞家、
彼らの感受性の豊かさには、ただただ敬服するばかりです。

日本が世界に誇る「礼儀・作法」は実はこのようなバックボーンから創りだされたのではないでしょうか。
キーワードは豊かな感性と平和です。

常に紛争が絶えなかったヨーロッパ諸国で生まれた「マナー」と、平和な世の中で生まれた日本の「礼儀・作法」では、随所にその違いが見られます。

例えば≪ドアと障子や襖≫≪お辞儀と握手≫等です。


ところでテレビのアナログ放送終了まであと351日です。それ以降はすべてデジタルされるそうですね。
毎日毎日周知徹底した広報には飽き飽きです。

確かに便利で豊かになることは賛成ですが、100歳以上のお年寄りが100人近く行方が知れないような現状では素直に喜ぶわけにはいきません。

自分の親がどうなっているのか無関心で入れる人、また親が死んでも役所に手続きをしたり弔ったりしない人。

夫婦のきずな・家族のきずな・地域のきずながここまで希薄になってしまうとさびしい限りですね。

役所も100歳以上の人にお祝いの通知を出して帰ってきたらおかしいと思わないのでしょうかね。
届け出がなかったら150歳も200歳も帳簿上は生きているのでしょうか・・・

テレビのデジタル化も大切でしょうが、もっと他にしなければいけないことがあるのではと私は思うのですが・・・

便利で豊かになることとハッピーになることはイコールになるべきです。
難しい問題ですね。


季節の移ろいをタンにデジタルで表示するのではなく、一年を24に区切り、季節の節目として素敵なネーミングを付けた昔の人の心意気に今夜あたりビールを傾けてみるのもいいかもわかりませんね。


日本は四季の美しい国です。
従って日本料理や礼儀・作法では季節感をとても大切にします。

明日からは残暑見舞いになります。
ポイントは相手を気遣うことと、相手に自身の近況を伝えることです。

心当たりの人に気軽に発信されてみてはいかがでしょうか。

このコラムに対するコメントを多くの方から暑中見舞いでいただきました。深謝いたします。

当分熱射病には注意が必要です。
食中毒にもね。

この記事を書いたプロ

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マナー講師 平松幹夫

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