コラム

 公開日: 2012-03-08  最終更新日: 2012-04-14

マナーうんちく話211≪送別会と花束≫

草木が冬枯れの大地から目を出し始めることを「草萌え」といい、春の季語になっていますが、この新しい芽が成長し、美しい花を咲かせ、実を実らすには実に多くのプロセスが必要です。時には厳しい風雪に耐えなければいけないし、水や栄養も積極的に取り入れなければなりません。
とかく花ばかりに目が行きがちですが、「芽」の膨らみもしっかり観賞することが、自然への思いやりだと思います。

そして、3月は卒業式と共に、「送別会」たけなわの時でもあり、植物に例えると、蕾から花へ、花から実へと移行する節目でもあります。

主役になる人、世話役になる人、思いはそれぞれでしょうが、互いに、しっかり心と心を通わせていただきたいものです。今回は送別会にスポットを当ててみます。

○送別会とは
主として職場や学校等で、退職・転勤・移動する人に、今までの労をねぎらうとともに、世話になったことへの感謝、さらに新生活や新しい職場での活躍を祈り、激励する事を目的とする会です。

○送別会に必要な準備
・主役と出席者の確認
・日時、会場、予算の決定
・進行と挨拶をする人の確認
・料理・飲み物・記念品等の準備

○宴でのマナー
・世話役は、主役へのねぎらいを忘れずに、楽しい雰囲気で盛り上げる事が大切です。
ポイントは,主役の話題に的を絞ることがいいと思います。
・主役は、参加してくれた人に感謝の気持ちを忘れないようにして下さい。胸を張って参加し、出来る限り多くの参加者と交わることが大切です。

○送別会のスピーチの内容
今まで頑張ってくれたことへの感謝と、今後のさらなる活躍を祈念する言葉で纏められたらいいです。
ちなみに、新たな門出において、激励の挨拶をする時に、「はなむけの言葉」とよく表現されますが、この「はな」は「馬の鼻」のことで、遠くに旅立つ時に、馬の鼻を行き先の方向に向けたことに起因します。

○記念品
定年退職者には贈り物をしますが、主役の好みに合うものがお勧めです。
大半が花束を贈呈しますが、基本的には花束を贈るのは西洋の習慣で、主として男性から女性に贈ります。今の日本では、男性が女性から贈られる光景をよく見ますが、少し恥ずかしい気がします。
花束贈呈もいいですが、もう少し演出に工夫を凝らすのもお勧めです。
私は、万年筆とかネクタイとか、記念に残り実用的なものが良いのではと思います。

さらに、お金を贈る時には、熨斗つきの紅白の水引を使用し、表書きは次のようにされたらいいと思います。《定年の場合⇒「御礼」》《栄転の場合⇒「御昇進御祝」「祝御昇進」》《転勤の場合⇒「御餞別」》等です。

○主役も会費は必要なの?
基本的には不要ですが、職場のルール等が有ればそれに従って下さい。

○お開きに当たり主役の挨拶
今までの心に残る思い出や、感謝の気持ち、さらに新天地(新しい生活)等での抱負、加えて参加者への思いやりの気持ちを述べられたらいいですね。

○主役になった人の、送別会後のお礼の仕方
基本的にはお返しは不要ですが、お礼状は是非出して下さい。
感謝の言葉、現況報告、今後の抱負、そして参加者への思いやりの言葉で纏められたらいいです。
転勤の時には、現地報告と現地の名産品等も添えて出されるのがお勧めです。

送別会は、「送る側」も「送られる側」も、互いに感謝しあい、今後を労いあう人間味ある習慣です。多々ある宴会では寂しい気がしますが大切にして下さい。

送別会を境に、もうこれっきりにしないで、折角結ばれたご縁を今後とも大切に持続される事をお勧めします。



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