コラム

 公開日: 2012-02-15  最終更新日: 2012-04-15

マナーうんちく話202≪一輪ほどの暖かさ≫

今年はとても厳しい冬だったような気がしますが如何でしょうか?
常識外れの降雪のせいで、日常生活が脅かされ、被害が多発しています。
豪雪地方の方々におかれましては、くれぐれもご自愛いただきたいと思います。

そして、寒さが厳しければ、厳しいほど、本格的な春が待ち遠しいものです。
その春が来た事を真っ先に告げてくれる代表的な花木は、なんといっても「梅」ですね。

今回は、厳しい寒さを見事乗り越え、百花に先駆けて、気高い香りと共に、凛として、それでいてけなげに咲く梅の花に再度触れてみたいと思います。

梅が日本人にとって、いかになじみの深い木であったかということは、梅にまつわる歌・俳句・諺・言い伝え等の多さで、容易に察しがつきます。

《マナーうんちく話200》において、菅原道真が都落ちする時に読んだ、「東風吹かば においおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」という歌をご紹介しましたが、それに匹敵する位有名で、この時期にマッチした俳句があります。

「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」

ご存知の方も多いと思いますが、松尾芭蕉の高弟であった服部嵐雪(はっとりらんせつ)が詠んだ俳句です。

梅の花が一輪、そしてまた一輪と咲くにつれ、気温も、少しずつ少しずつ、暖かくなるという意味です。

当然、この俳句が詠まれた頃は、今のストーブやエアコンのように便利で効率の良い暖房手段は無く、とても厳しい寒さにひたすら耐えていたので、梅の蕾がほころび、やがて花が咲き始めると、これでやっと厳しい寒さから解放されるという期待感で、梅の花が徐々に咲きほころぶのを、待ちわびた情景だと思います。

首を長くして待ちわびた春が、「もうすぐそこにきたよ!」ということが、実感できるようですね。

人々が心持ちにしている春に先駆け、凛として咲き、気高く香り、さらに実っては薬や食品として重宝される梅ですが、贅沢に温室育ちというわけにはまいりません。
厳しい寒さに耐えてこそ、本来の梅としての効能を発揮します。

「相手に対し好感を与えること」は、マナーの根源をなすものですが、そのためには自分磨きに励まなければいけません。特に精神修養はとても大事です。
梅が厳寒に耐えて、人々に好感を与えてくれるように、素敵なマナーを発揮するには、形ばかりにこだわるより、多くの苦労を味わい精神を鍛えることと共に、学問を深めることが何より大事です。

「梅に鶯」とか、「梅と桜を両手に持つ」という言葉が有ります。
「調和がとれている」とか、「良いことに更に良いことが加わる」という意味です。

本当に素敵な人とは、「賢く」、かつ「思いやりのある人」の事ではないでしょうか?

長かったバレンタイン商戦も静まって来たら、今が旬の梅の花に、思いをはせてみられたら如何でしょうか?

一輪だけでもいいから、梅の花が咲いている所に出向き、「心穏やかなひと時を過ごすだけのゆとり」は、日本人として大切にしていきたいものです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1415《上司から嫌な仕事を頼まれた。どうする?》

「1月はいぬる、2月は逃げる」と言いますが、1月2月は何かと多忙で、あっという間に時間が経過するのでこのよ...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1414《生活文化の根源をなすお稲荷さんと米作り》

都会に住む人はアスファルトの道しか見えませんが、土がいくらか湿り気を含み出し、大地が潤い目覚める頃です。...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1413《どちらが大切?「見た目」と「中身」》

山や野の情景に春霞がたなびき、風情が漂う頃です。ところで「霞」と「霧」の違いをご存知でしょうか?霞は...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1412《どこにでもいる嫌な上司。どう接する?》

「春一番」の季節になりました。春一番とは、「立春」から「春分」にかけて吹く強い南寄りの風ですが、昔から「...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1411《新人を活かし職場を元気にする、迎える側の技量と環境》

今まで新入社員(職員)を迎えるにあたりその心構えに触れてきましたが、新入社員の能力はさて置き、彼らをどのよ...

[ ビジネスマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ