コラム

 公開日: 2012-02-03  最終更新日: 2012-04-15

マナーうんちく話196≪立春大吉で好スタート!≫

2月4日は「春が立つ」と書いて「立春」。
春のスタートを寿ぐ大変お目出度い日です。

本来立春とは、冬から春になる節目の日である「節分」の翌日のことで、「これからいよいよ春になりますよ」という春の初日です。
ちなみに、立春を過ぎたら「余寒」とか「残寒」と表現します。

ところで「節分」の本来の意味は、読んで字のごとく、「季節の分かれ目」、すなわち、季節が移り変わる時です。日本は四季の国ですから、季節の移り変わりは4回あります。つまり、立春・立夏・立秋・立冬の前日が全て節分だったわけですが、中でも、寒さの厳しい冬から、希望の春へと移り変わる時の節分を特に大切にし、現在に至っています。

そして昔は、一年のスタートは立春からと捉えられていたので、この日を基準にした、色々な取り決めや節目が今でも残っていますし、農作業などの目安にもなっています。

例えば、立春から数えて88日目は、すでに詳しくお話しした「八十八夜」で、茶摘みが行われます。さらに立春から数えて210日目と220日目を、それぞれ「二百十日」「二百二十日」と呼び、台風襲来に警戒する日になっています。

また立春から春分の日(今年は3月20日)までで、始めて吹く南寄りの強風を「春一番」と呼ぶのは御承知の通りです。強風なので、春の訪れを喜ぶ意味ではなく、船に乗って海で漁をする際の警戒情報等として江戸時代頃から語り伝えられています。


そして、立春の一年のスタートに際し、悪疫から逃れ、災難に遭わないための、おまじないが「立春大吉」と書いた、魔除け開運札です。

クリスマスのケーキや節分の恵方巻きやバレンタインのチョコレートのように、売上アップの為の商戦の対象にはなりませんので、そんなに知名度は有りませんが、昔の人にとっては、来年の春まで無病息災でいられるための、おまじないとして大事にされてきました。
和紙か半紙に、出来れば墨で、縦書きに書き、壁や柱に張ります。これでOKです。

いかにも、効き目が大きい感じのするこの言葉ですが、実は縦書きにすると、見事に左右対称になっているのがお分かり頂けると思います。

この、縁起のいい意味を持つ、左右対称の言葉を張って置くと、たとえ悪魔がやってきても、言葉の意味に気後れし、しかも左右対称のため、どこから入っていいやら的が絞れないから、結局退散せざるを得ないので、効果が大きいということです。
3日の「豆まき」と、「立春大吉」のおまじないが併用して行われていたようですね。

さらに、もう一つ大事な事が有ります。
「立春大吉」と書いた紙を張り、縁起の良いスタートをきるためには、立春の朝に、「何か一つ真新しいモノを身につけるか使用すること」です。例えば、新品の下着をつけるとか、歯ブラシの新しいモノを使用するとか、新しい箸を使うとかです。
4日に間に合わなかったら、なるべく5日・6日くらいに実行して下さい。

そういえば、結婚して、新たな人生をスタートするに当たり、花嫁が「4つのなにか」を身につける、「サムシング4」といわれる、ヨーロッパに伝わるおまじないに、どこか似ているような気がしませんか?「4つのなにか」の一つに、「何か新しいモノを身につける」という項目が有ります。
科学の発達していない頃、無病息災、開運等を祈る手法は古今東西いずこも同じですね。

「単なる迷信」と言ってしまえばそれまでですが、「鰯の頭も信心から」と言われます。
昨年の春に未曽有の大災害に見舞われた分、今年の春先は、希望に満ちた良いスタートを切りたいものです。
立春寒波といわれるように大変厳しい寒さの中、凛とした気持ちで、身を引き締め、新たなスタートを誓うのもお勧めです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1513《「終活」に役立つマナーとコミュニケーション能力(終活6)》

接客・接遇の基本は先ずはコミュニケーション、コミュニケーションでしょう。これは介護や看護、さらに婚活や「...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1512《「金持ち」もいいけど「友持ち」「仲間持ち」もね。(終活⑤)》

ひと歳重ねてつくづく思うことは、高齢期を《幸齢期》にするためには気の置けない「友人」や「仲間」が大切だとい...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1511《終活になぜ生活設計が大切なの?(終活④)》

【感謝の心と気概をもって】世界屈指の長寿国になった日本。あなたはどのように生きますか?期待と不安が...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1510《自分らしく輝いて生きるために!「人生設計」のお勧め(終活③)》

【人生100歳、二毛作時代の到来】日本の平和な家庭の象徴である「サザエさん」は相変わらず人気ですが、サザエさ...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1509《改めて考えたい「終活」の意義と意味②》

【終活の捉え方】人生の終わりに向けて自分らしい終わり方ができるように、身も心も元気なうちにとる様々な準備...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ