コラム

 公開日: 2011-12-08  最終更新日: 2012-04-16

マナーうんちく話173≪満年齢と数え年≫

【冠婚葬祭の知識とマナー】 宗教の場でよく使用される数え年の意味とは?

冠婚葬祭時には、今でも「数え年(かぞえどし)」がよく使用されますが、そこには現代人に、ほとんど知られていない大切な意味が有ります。

年齢の数え方には、「満年齢」と「数え年」が有ります、違いを簡単に解説しておきます。
○満年齢⇒生まれた年を0歳として数え、以降誕生日を迎えた時に1歳を追加します。
○数え年⇒生まれた年を1歳として数え、以降元旦を迎えた時に1歳を追加します。
※12月31日に生まれた場合、満年齢ですと、あくる日の元旦ではまだ0歳です。しかし、数え年ですと、12月31日に生まれた時点ですでに1歳で、1日過ぎただけでも元旦になりますので、ここで1歳加算され、2歳になります。

日本では昔から数え年が使われていましたが、明治の中ごろに「年齢計算に関する法律」ができ、満年齢が推奨されましたが、依然として数え年が使われ続けており、改めて昭和24年に、「年齢のとなえ方に関する法律」が施行され現在に至っています。
国際化に対応すると共に、正確な出生届け等を促進するという狙いがあったのでしょうね。

しかし、いまでも冠婚葬祭に関する儀式の場では生き続けているケースも多々あります。
例えば、前回取り上げた「厄払い」を始め、享年、占い、節分の時食べる福豆の数等が挙げられます。また「753」「長寿の祝い」等は、数え年でも満年齢でも、どちらで祝っても良いとされています。

では、なぜ、このように儀式や宗教の場において数え年が使用されているかと言えば、「数え年」とは、早い話「神様に感謝の気持ちを表す年齢の数え方」だからです。

元旦に年神様をお迎えするわけですが、その年神様から皆ありがたく一つずつ年を頂くわけです。「私は、もう十分年を頂いたから、年の代わりにお金を頂いた方が嬉しい」と思う人もおられると思いますが、そうはいきません。
元旦にいただく「お年玉」とは、実は「年の魂」のことです。
すなわち、「数え年」=「年の魂」の数え方なのです。

また仏教などでは、子どもがお母さんの胎内に宿っている時から、「命」として年齢に加えますので、いまでも宗教の世界では数え年が使われていると思います。

「満年齢」と「数え年」。
その数え方は大きく異なり、時としてややこしい場合もあり、全て満年齢で統一した方がいいという考え方もありますが、「子どもが、お母さんの胎内にいる時から、すでに人として命が尊ばれているとした年齢の数え方」や、「元旦に分け隔てなく、皆一様に、年神様からありがたく年を頂く」という文化は、簡単に捨てがたい、とても大切な意味があるように思えてなりません。

ただ、このような日本人が抱いてきた素晴らしい考え方を、知識として理解できてなかったら、誰しも、満年齢と数え年の両方を使用することに、反感を抱くと思います。

日本人は世界に誇る歴史や文化を沢山有している伝統ある国です。
礼儀・作法しかりです。
家庭や学校で大人がしっかり子どもに教えてあげたいものです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

17

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1620《雨水!春の雨で鋭気を養い、自分らしい花を咲かせよう》

雪が多い年は豊作になるといわれていますが、「瑞花(ずいか)」という吉兆を表す言葉があります。雪が多く降...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1619《ブランド志向とティファニーのテーブルマナー教本》

今の子育ては間違いだらけ!?教育者ではないので、子どもの教育のことはよくわかりませんが、若者の様々な研修...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1618《どう思う?「ブランド志向」》

頭の先からつま先まで!ブランド商品で固めた人をよく見かけるようになりました。それだけ物が豊かになった...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1617《今流の男の礼儀作法③「礼儀作法は本来男のために作られた」》

マナーに関する講演や研修をかれこれ1000回近く行っていますが、その9割以上は学生、若者、女性対象です。...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1616《今流の男の礼儀作法②「今、改めて礼儀作法とはなに?」》

【希薄になった日本人の礼儀作法】朝、家族、地域、学校、職場等で人に会ったら「おはようございます」と挨拶が...

[ マナーの心得 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ