コラム

 公開日: 2011-11-08  最終更新日: 2012-04-17

マナーうんちく話158≪立冬とウオームビズ≫

ピンときませんが11月8日(火)は二十四節季の一つ「立冬」、つまり暦上では冬になります。
いくら暦上で冬とはいえ、11月4日には高梁市や和気町では夏日を記録しており、とても冬の始まりとは思えませんね。
しかし例年通りに行くと、この日を過ぎれば確実に太陽の光が弱くなり、冬枯れが目につき、寒気を覚えるようになってきます。

最近は都市部において季節感がすっかり失せてしまったようですが、せめて言葉にだけでも、移りゆく自然観をとどめていることは素晴らしいことだと感じます。
それをフォローするために、現代人はあえて「暦の上では」と表現するのでしょうね。
なかなか捨てたものではなさそうです。

ちなみに、暦上の季節区分は、立春・立夏・立秋・立冬のように「昼の長さ」を基準にしたものと、春分・夏至・秋分・冬至のように「気温」を基準にしたものがありますが、いずれも農事には今でも欠かせません。私も多少の農作物を作っていますが、土づくり、種まき等の参考にするところは大です。

ところで、立冬を過ぎ、寒さが身に沁みるようになったら「ウオームビズ」ですね。
環境省が二酸化炭素の排出を抑制するためにウオームビズを提唱して7回目?の冬を迎えることになります。

今年は原発事故のせいで、夏に厳しい節電が求められ、徹底した「クールビズ」が実践されただけに、電力の供給不足に対応するための「節電」がすっかり浸透しました。
だからウオームビズもほとんど抵抗なく受け入れられるのではないでしょうか。
またこれに乗じて、衣料業界、電機業界を始め、暖房に関連する業界は、あの手この手で売り上げアップの戦略を練っていることだと思います。

環境保全に奏功し経済の活性化に寄与するこれらの取り組みは、それはそれで素晴らしいことですが、ここではあえてこれ以上触れません。

只今このコラムでは冠婚葬祭シリーズで「結婚をテーマにしたお話し」を展開しておりますので、ここでは、それにふさわしいウオームビズをお勧めしたいと思います。


《「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答えてくれる人のいるあたたかさ》。
俵万智さんの短歌で、「幸せ婚推進派」の私の大好きな短歌です。
この歌は、独りではないというありがたさを詠んだもので、コミュニケーションの本質をついていると思っています。
3月に東北地方を襲った大震災を契機に、結婚を望む人が増加したそうですが、益々この短歌の心境が良く理解できる気がします。

冬の特徴は日が短いことと気温が低いことです。小学生でも知っています。
つるべ落としといわれるように日暮れが早く、朝夕の冷え込みが強くなってきますと、暖かい衣料や暖房器具の充実と共に、「人のぬくもり」も恋しくなってきます。

犬や猿などの暖房器具や衣服を持たない動物達は、寒くなると互いに体を寄せ合って暖をとりますが、その光景は何とも微笑ましいです。

人間も同様です。
屋外では「寒いね」と言って共に手をつないだり、屋内ではフーフー言いながら互いに鍋をつついたり・・・。人と人との間に生ずる暖は格別です。
立冬を機に、既婚の人も未婚の人も、今一度人の温かさをかみしめてみられては如何でしょうか?
環境にも良いし、お金もかからない、最良のウオームビズです。






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マナー講師 平松幹夫

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