コラム

 公開日: 2011-11-03  最終更新日: 2012-04-17

マナーうんちく話156≪文化と礼儀・作法≫

【冠婚葬祭の知識とマナー34】 世界に誇る日本の文化と礼儀・作法

11月3日は「文化の日」です。
昔は、11月3日は明治天皇の誕生日で「明治節」と呼ばれていましたが、昭和23年に制定された国民の祝日に関する法律で「文化の日」とされ、文化勲章の授与式や文化庁の主宰する芸術祭、さらに全国津々浦々で文化にまつわる多彩なイベントが開催されます。
ちなみに、民間団体が設立している賞を受けるのは「受賞」で、国が贈る「勲章」「褒章(ほうしょう)」等を受けることは「受章」といいます。

1948年に「自由と平和を愛し、文化を勧める日」として祝日になったわけですが、そういえば、日本は1947年に終戦を迎えて以来、現在に至るまで66年間、戦争に無縁です。
日本人はそれがごく当たり前のこととして受け止めていますが、世界の主だった国で、66年間も戦争に無縁の国はなかなか思いつきません。
改めて、戦後の日本で生まれ、生活できることに感謝したいものです。

「平和な時代に文化が栄える」ことは歴史が証明していますが、日本の平安時代は400年以上、江戸時代は200年以上平和な時代が続いており、素晴らしい文化が築かれています。しかもそれが1000年以上経った現在に受け継がれているわけですから驚きです。

今、「紅葉便り」が楽しみの頃ですが、その「紅葉狩り」にせよ、「ひな祭り」、「七夕」、「重陽の節句」等にせよ、全て平安時代に端を発しています。
さらに「源氏物語」「古今和歌集」等などしかりです。
1000年以上経過しても、そのままのストーリーが現在に伝わり、なお多くの人々に親しまれていることは世界でも稀なケースではないでしょうか。


また、日本の「礼儀・作法」もそのような観点からみれば世界に誇る偉大な文化だと思います。日本で成文化されたマナーは、聖徳太子が制定された「冠位12階」「17条憲法」だといわれておりますが、身分に関係なく能力次第で役人になれるシステムや、17条の憲法の冒頭で謳われている「和の心」は、今に至っても、日本人の中で生き続けています。

特に「和する心」は、未曽有の災害からの復興を目指す東北地方でも、その精神的な基盤となるのではないでしょうか。さらに無縁社会を有縁社会に変える起爆剤としても期待できると思います。

そして、「和する心」はなにも人間だけに限ったことではありません。
日本人は、稲作を中心とした農耕文化を築いてきましたから、自然とも「和する心」で仲良く接してきました。
そして自然の中に多様な神の存在を認め、祈りをささげ、感謝の念を表してきたわけですね。この自然と調和する考え方も、地球規模で環境保全が唱えられている現代においては、非常に良き手本になります。

さらに日本の礼儀・作法の最も素晴らしいことは、以前にもお話ししたように、平和な社会背景のもとに成立したということです。
このことは、世界のいたるところで戦争や内戦の絶えない現状下にあって、世界中の人が最も見習うべきことだと感じます。

10月の末日に世界の人口が70億人に到達しました。
日本は少子高齢社会で人口が減少していますが、地球規模でみれば年間に1億近い人口増となっています。環境問題、貧困、食料不足、戦争や内戦等などの課題はますます増大してきます。
そんな中、日本の文化や礼儀・作法は、とても有効に作用するものと確信いたします。

国際化の進展に伴い、小学校で英語を教えたり、諸外国の文化を吸収することも大切だと思いますが、このような素晴らしい自国の文化や礼儀・作法を、もっと、もっと積極的に、世界に向けて発信したいものだと痛感します。

文化の日にちなみ、世界に誇る日本の礼儀・作法のすばらしさを再認識し、日常生活の中にどんどん取り入れていただければ嬉しい限りです。



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マナー講師 平松幹夫

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