コラム

 公開日: 2011-08-29  最終更新日: 2012-04-18

マナーうんちく話126≪水引・熨斗の知識とマナー≫

【冠婚葬祭の知識とマナー5】 水引・熨斗の知識とマナー

日本は、豊かなことにつけ加えて、心の優しい人が多いせいでしょうか、世界的に贈り物をする事が好きな国民だといわれております。今回は贈物につきものの「水引」「熨斗」についてのお話です。
水引と熨斗は、贈り物につける飾りのことで、右肩にあるのが「熨斗」で、包みを結んでいる紐が「水引」です。これらは贈る目的により異なるので、基本的な知識とマナーに触れておきます。


最近の贈答品では、「熨斗紙」といわれる、印刷された紙が主流を占めるようになりましたが、熨斗紙が無かった昔は、贈り物をする側が水引を結んでいました。
その目的は、贈り物がほどけないようにするためと、贈る人を敬う気持ちを込めるためです。

そして、水引には、水引の両端を引っ張るとさらに強く結ばれる「結び切り」と、何度でもほどいて結びなおせる「蝶結び」の2種類があります。前者は結びなおしが効かない結婚式などに使用します。一方後者は何度繰り返しても嬉しい入学祝いや昇進祝いなどに使用します。

さらに水引の色ですが、慶事全般や儀式に使用される「白赤」、慶事全般に使用される「金銀」、弔事に最も使用される「白黒」、弔事に使用される「白黄」と「双銀」が一般的で、いずれも濃い色を右、薄い色を左に結びます。例えば「白赤」だと赤が右で白が左、「金銀」だと金が右で銀が左、「白黄」だと黄色が右で白が左になります。
これらの種類や色は、ほとんどが室町時代に考えられたとされています。


ところで、慶事の贈り物や一般の贈り物には、右肩に「熨斗(のし)」をつけるのはご承知の通りですが、その熨斗は何を意味しているかご存知でしょうか?

「熨斗」とは、鮑をたたいて、伸ばした「延し鮑(のしあわび)」の略です。
なぜ鮑なのかと言いますと、今でも中華、フレンチ、和食でもアワビは大変貴重な食材ですが、昔も、美味で寿命の長い鮑は大変重宝されており、それを叩いて延ばし、さらに保存できるように、燻製にして、神様への捧げものとして供えられていたわけです。
そして、贈り物をする時に、水引と包み紙の間にのし鮑を挟んで、相手を敬う気持ちを込めました。また、鮑がついた贈り物には、「邪気を払う」という意味も込められていたようです。
その鮑も、毎回毎回手に入れるのが困難になり、時代と共に、「アワビや魚貝類に変えてお金を贈ります」という意味で、今のように袋の右上につけるようになりました。
神様へのお供えは多種多様に有りましたが、中でも鮑を始め魚貝類は存在感が高かったようです。従って、この意味からすると、水産加工物には「熨斗」は不要ですね。

さらに、熨斗には「引き延ばす」という意味が含まれているので、「弔事」には使用しないので注意して下さい。
次回から、「熨斗袋」の具体的な使い方に触れて行きます。



この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

38

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1512《「金持ち」もいいけど「友持ち」「仲間持ち」もね。(終活⑤)》

ひと歳重ねてつくづく思うことは、高齢期を《幸齢期》にするためには気の置けない「友人」や「仲間」が大切だとい...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1511《終活になぜ生活設計が大切なの?(終活④)》

【感謝の心と気概をもって】世界屈指の長寿国になった日本。あなたはどのように生きますか?期待と不安が...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1510《自分らしく輝いて生きるために!「人生設計」のお勧め(終活③)》

【人生100歳、二毛作時代の到来】日本の平和な家庭の象徴である「サザエさん」は相変わらず人気ですが、サザエさ...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1509《改めて考えたい「終活」の意義と意味②》

【終活の捉え方】人生の終わりに向けて自分らしい終わり方ができるように、身も心も元気なうちにとる様々な準備...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1508《改めて考えてみたい「終活」の意義と意味》

【はじめに】最近やたらと「活」がつく言葉が氾濫している気がします。「就活」「婚活」「恋活」「離活」「産...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ