コラム

 公開日: 2011-08-25  最終更新日: 2012-04-18

マナーうんちく話124≪正しく理解したい冠婚葬祭≫

【冠婚葬祭の知識とマナー2】 正しい知識で、正しいマナーを身につけたい冠婚葬祭

冠婚葬祭とは、「慶弔」及び「祭礼」の儀式全般のことです。
国民性や宗教等に多大な影響を受けますし、不易流行的な側面も有します。
また、販売戦略として作為的に仕掛けられたものも多くみられます。
そして、ここ10年間くらいにおいて、若者の結婚観や結婚状況は大きく変わりました。さらに、核家族化の進展や無縁社会を背景に葬儀の在り方も変化しています。
加えて、情報は膨大になりすぎ、何をどう選択すべきか?何かと頭を悩ますことが多くなり大変です。正しい知識を身につけ、賢い選択をお勧めします。

●冠
もともと、貴族社会、武家社会で行われていた「元服の儀」です。
すなわち、12歳から16歳位になると、男の子は成人になったと見なされ、それを表す儀式であったのが、現在では成人式を始め、通過儀礼全般を意味するようになりました。
人生の節目のお祝い事は。今まで健康に過ごせた喜びとお礼と、これからも元気で有りますようにとの願いを込め、家族、親族、地域、職場等で行い、絆づくりの元になります。
古くは奈良時代から執り行われている行事です。
なお、「通過儀礼」については、次回に詳しく触れてまいります。

●祭
祖先祭祀、すなわち、神様や祖先に供物を捧げ、感謝することを意味します。
日本人は稲作を中心にした農耕民族ですから、稲が害虫や自然災害の悪影響を受けないで、豊作になることを、神様にお願いしてきたわけですね。農村では豊作を祝いますが、漁村では漁業の無事を願い、大漁を祝います。
天照大神の時代より、日常生活の中で、祖先や神様に祈りをささげ、無事と感謝を祈ってきたわけです。
家族や地域の絆が薄れてきたとはいえ、四季の訪れを肌で感じ、家族や地域の人達の無病息災を皆で祈る、伝統行事は大切にしたいものですね。絆づくりの原点です。

●婚
「婚礼の在り方」も大きく変わりました。
現在は自由恋愛で、しかも、結婚する、しないは選択の問題になりましたが、昔は「婿入り婚」や「嫁入り婚」、さらにテレビドラマでおなじみの「江」のような、お家のため、一族のために、自分を犠牲にした「政略結婚」も存在しました。
また「結婚観」も多様化し、挙式・披露宴の形態も、「神様・仏様の国」にキリスト教スタイルの挙式が好まれる時代になりました。また、披露宴も個性が尊重されるようになりました。しかし、結婚は就職と共に、人生の大きな節目であり、家族、友人、職場の仲間などが、二人の門出を祝し、幸せになってほしいと願う気持ちは、今も昔も同じです。
そして、結婚は、人生における大きなイベントで、出来る限り華やかにしたいと願う人も多いのが事実ですが、その前に結婚本来の意味や意義を理解すべきだと感じます。
また招待された側も、お祝いの気持ちを充分こめて望みたいものです。

●葬儀
日本は、少子化の進展と共に、世界一の長寿国になり、高齢者の非常に多い国になりました。つまり「少子多死社会」を迎えているということです。
「死」という、厳粛な事実の前に、信仰する宗教、地域性、故人の置かれていた立場等により、葬儀の形やマナーは実に様々です。
また、絆の希薄化に伴い、孤独死、無縁仏なる現象も起きています。
さらに、日本人の、婚儀はキリスト教スタイルが圧倒的に多いのに比較し、葬儀は90%以上が仏教で執り行われているのが現状です。加えて、仏教の葬儀は、宗派の数だけマナーが存在するといわれ、大変複雑で、死や霊の捉え方等の宗教の知識等も当然必要ですが、その原点は、故人の死を悼み、遺族の悲しみをいたわることではないでしょうか?
服装、香典、焼香等のマナーも大切ですが、不必要に形にとらわれず、真摯な気持ちで向かい合いたいものです。

冠婚葬祭とは簡単に言えば以上ですが、順次詳しく触れて参ります。御期待下さい!

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マナー講師 平松幹夫

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