コラム

 公開日: 2011-07-04  最終更新日: 2012-04-18

マナーうんちく話100≪フォーク・ナイフのマナー≫

食事のマナー24「フォーク・ナイフの知識と品の良い使い方」

洋食を食べる時に使用する、フォーク・ナイフ・スプン等の金物類を「カトラリー(cutlery)」と言います。私たちは業界用語で「シルバー」と呼んでいました。
Cutleryが意味するように、語源は「切る」で、厳密には刃の付いたナイフ状の物を指しますが、今ではスプンまで含めてカトラリーと呼んでいます。中世のヨーロッパにおいて登場しましたが、今でもヨーロッパでは、子どもの誕生祝いに銀のスプンを贈る習慣があるそうですね。これは「一生食べ物に不自由しませんように」との願いが込められています。
日本の「箸始め」(お喰い始め)と同じですね。

今、食事の食べ方のうんちくを書いていますが、昔は食べ方より、食べるものに苦労していたのですね。人類誕生約300万年の歴史の中で、人は2999950年位、常に飢えとの戦いでした。今でも、地球上の全人口約69億人中、8億人位が恒常的栄養失調に陥り、さらに1日数万人が、飢餓が原因で命を落としている現状を鑑みれば、満足に食べられることがどんなに幸せなことかが改めて認識できます。感謝!感謝!!

話を戻します。
カトラリーは、前菜、魚用、肉用、デザート用等が前もってセットされるケースと、それぞれの料理ごと、その都度セットされるケースがあります。これ以外では、スープスプン、デザートスプン、ティースプン、バターナイフ等がありますが、コースの内容に照らし合わせて使用すれば比較的簡単です。
問題は使い方ですね。詳しくは4月7日のマナーうんちく話60《イギリス式とフランス式》を参考にして下さい。その他のカトラリーの種類や使い方の要点を解説しておきます。

○フォークレスト
日本の箸置きに当たるものです。「ナイフレスト」ともいいます。ナイフ・フォークの2本を載せる時と、ナイフ・フォーク・スプンの3本を乗せる場合があります。

○魚用のナイフ
肉料理用のナイフの形状はほとんど同じですが、魚用のナイフは店により独特のスタイルをしており、豪華な装飾が施されているものが多いです。

○魚用のソーススプン
魚用のナイフの代わりに、ソースを美味しく頂くフランス料理独特のスプンです。ナイフとスプンの役目をします。

○フォーク・ナイフの持ち方
基本は、右手にナイフ、左手でフォークを持ち、2本がひと組になります。人指し指を伸ばし、ナイフ・フォークのそれぞれの背に当て、柄の一番下の部分が、手のひらの真ん中についている様にします。親指はナイフ・フォークの柄の脇に当てます。

○フォーク・ナイフの使い方
右手のナイフで切ります。左手のフォークで口に運びます。この時、口をフォークに近ずけるのではなく、フォークを口に持っていくのがポイントです。

○姿勢を正して優雅に!
美しく見えるポイントは何と言っても姿勢に有ります。和食もしかりです。

○左利きの人はどうする?
テーブルにセットされているフォーク・ナイフを勝手に置き換えるのは感心できません。食べる時に、フォーク・ナイフを逆に持って食べて下さい。但し食べ終わったら、フォーク・ナイフは右利きの人と同じように置いて下さいね。
ちなみに、フルコースのセットはパンが左側と決まっています。左利きだからといってこの位置を変えることは無理です。テーブルマナーは右利きで統一されています。
従って右利きにされることをお勧めします。箸もそうです。

○フォーク・ナイフが苦手ですから箸をください!
「フォーク・ナイフが苦手だから箸を下さい」とよくいわれます。お年寄りや体の不自由は人には、臨機応変に対応してあげるべきだと思います。でも、子どもの場合は、キチンと練習させてあげて下さい。
また、「私は日本人だからフォーク・ナイフではなく箸をください」と言う人も結構おられます。では、アメリカ人が日本に来て、「寿司」を食べる時、「私はアメリカ人だから、フォーク・ナイフを貸してくれ」と言いますか?洋食はフォークとナイフがお勧めです。

○カトラリーがシルバー製になっている理由
その1、「西洋は戦争の歴史だ」と言いましたが、当時は「食べ物に毒を混ぜて殺す方法」が一般的だったので、食べる道具を銀製にすれば、毒が混入していたら、銀が毒に反応して変色するから事前にわかります。
その2、銀は甘い輝きを放つから、銀製のカトラリーはテーブルの雰囲気をひときわ華やかにしてくれます。
その3、戦争のため金が入手しにくくなったため。等の理由が考えられます。



この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1528《365日を心豊かに彩る季節の言葉「秋の彼岸」》

9月の後半に入る頃になると暑さも落ち着きかなり過ごしやすくなり、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉が実感できるよ...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1527《「箸始め」から「箸渡し」まで、改めて考えたい日本人と箸の関係②》

人がなくなると骨上げの際に箸を使用します。いろいろなやり方があるようですが、二人組んで行う場合が多いよう...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1526《「箸始め」から「箸渡し」まで、改めて考えたい日本人と箸の関係①》

突然ですが、現在地球上に何人いるかご存知でしょうか?世界の総人口は現在約74億人です。地球上では、一...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1525《「すみません」は何度言えばいいの?》

台風の動向が気になりますが、空が澄んで星や月がきれいに見えますね。昔の人は、月の満ち欠けの形で農作業の目...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1524《美人は本当に薄命なの?》

只今二十四節気の「白露の頃」ですが、露に濡れて香り立つ草木からも、深まりゆく秋の気配が感じられます。秋...

[ マナーの心得 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ