コラム

 公開日: 2011-06-13  最終更新日: 2012-04-18

マナーうんちく話90≪懐紙の優雅な使い方≫

マナーうんちく話90《懐紙の優雅な使い方》

食事のマナー15、「気軽に懐紙を利用されることのお勧め」

「懐紙」をご存知でしょうか?
では、今までお使いになられたことは?

懐紙とは、奉書紙を重ねて二つ折りにしたものです。100円ショップでもデパートでも販売されています。普段は懐(ふところ)に入れておくので懐紙と名付けられていますが、洋服ならポケットに、着物なら胸元に忍ばせておけばいいと思います。

また、優雅で奥ゆかしいのが懐紙のマナーですので、様々な場面で、有効に利用されれば、素敵で品の良いアイテムになります。日常生活の中で積極的に活用されては如何でしょうか?それでは、懐紙のエレガントな使用方法について解説しておきます。

○汚れを拭く時に使用します。
洋食ではナプキンが用意されますが、これは店側が用意してくれます。しかし、会席料理の時には自分で懐紙を用意して下さい。食事中などに、口を拭く時、懐紙で口元を押さえ、品よく汚れをふき取ります。ハンカチを膝に広げている方がいますが感心できません。

○手盆の代わりにします。
食事をする時に、汁や醤油がこぼれて汚さないように、左手を受け皿代わりにする人がいます。これを「手盆」といいますが、感心しません。以前も申しましたが、器を持って食べることをお勧めします。どうしてもこぼれそうな時には、手で受けるのではなく、懐紙で受けるようにして下さい。

○手の汚れを防ぎます。
「おかしら付きの魚」等を食べる時に、懐紙で魚の頭の部分を抑え、魚を上手に食べるようにします。次回に詳しくお話ししますが、おめでたい席では、「おかしら付きの魚」が丸ごと出ます。この食べ方は少々熟練を要します。ちなみにフランス料理では、フォークとナイフで食べますが、会席料理は当然箸だけで食べます。どちらも美しく食べるということが求められます。いずれにせよ、会席料理には懐紙は必須アイテムですね。

○食べ残しを隠す。
会席料理は美しく食べなくてはいけません。魚の尻尾や骨等が残った場合、それを懐紙で隠します。爪楊枝等を使用する時にも、懐紙で口を隠しますが、その爪楊枝の使いさしを隠す時にも、懐紙を使います。そして懐紙に包み持ち帰ります。
前にも申しましたが、懐紙は懐に忍ばせておくものですから、この残り物はそのままテーブルに置いて帰りません。帰る時に、出来る限り持って帰って下さい。勿論汚れものですので、臨機応変に対応して頂ければよいのですが、余裕があれば持ち帰りがお勧めです。

「食事が終わった後のお膳の様子」には、その人の品格がそのまま反映されます。美しく立ち去られることをお勧めします。ここが大事ですよ・・・。

○お茶席などで使用します。
お茶席で、お菓子を器から取っていただく時に使用します。
通常、「黒文字」で食しますが、その使い終えた黒文字も懐紙に包んで持って帰ります。
ちなみに、「黒文字(くろもじ)」とは、菓子楊枝のことです。黒文字はずばり木の名前で、この木は樹皮の香りが良いので、お菓子を食べる時に削ってスティック状にして使います。

○メモ用紙や一筆箋等に使用しても上品です。
会議やビジネスシーンにおけるメモ用紙にもなるし、食事中に隣人へのメッセージなどにも使用できます。例えば、自分の隣に、イケメンやベッピンサンがいて、その人にメッセージを伝える時などには最適ですね。後はどうなるか?はその人次第ですが・・・。

○ポチ袋の代わりになります。
お金を渡す時等、特に旅館等で、係りの人に心付け等を渡す時、懐紙に包み渡します。

以上色々と使用例を挙げましたが、慣れてくると、とても重宝します。柄も、無地の物から季節を彩った物まで、多種多様です。勿論懐紙ケースもあります。懐紙は、江戸時代の武家の娘には日常生活における必須アイテムでしたが、その流れは、今でも結婚式の時の白無垢にも見られます。

今の日本は本当に豊かになったお陰で、我々凡人でも、昔はごく一部の特権階級の人達しか縁がなかった物にも、気軽に触れることができます。大いに活用したいものです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

58

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1369《幸運を呼ぶ「運盛り」のお勧め》

国土の7割以上を山で覆われている日本では、四季折々の山の様子を人に例えて非常におおらかな表現をしています。...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1368《二十四節気の一つ「大雪」と「イルミネーション」》

最近公民館、女性大学、地域、教育委員会、諸団体等からの「年中行事」に関する講演依頼が増えてきました。10日は...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1367《大切にしたい服装のマナー》

「クールビズ」や「ウオームビズ」が浸透したせいで、服装もかなりカジュアルになり、個性が尊重されるようになり...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ