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 公開日: 2011-06-08  最終更新日: 2012-04-18

マナーうんちく話88≪和室での基本的マナー≫

マナーうんちく話88《和室での基本的マナー》

食事のマナー「たまには正座を・・・。」

これから、しばらく「和食のテーブルマナー」について解説していく予定ですが、その前に、「和室での基本的な振る舞い」について、うんちくを交えて触れてみます。

○服装
和室を意識した服装が大切です。ポイントは、周囲との調和です。特に目上の方がおられる時には、くれぐれも目立つ服装は注意して下さい。髪型もしかりです。洋食とは全く異なります。畳の部屋では、正座が中心になりますので、ミニスカートも感心しません。
髪の長い女性は、なるべく束ねて下さい。洋食のマナーでも、食事中に髪の毛に触れることを嫌いますが、和食も同じです。特に和食は、畳の上で、座って挨拶しますので、そのたびに髪が乱れるようにならないように、スマートに束ね、すっきりして下さい。
正座を意識して、女性も男性も、緩めの服装がお勧めです。素足もお勧めできません。
余談事ですが、和室では、レディーファーストは期待できません。

○履き物の脱ぎ方
以前、食事を共にすれば「お里が知れる」と述べましたが、実は日本の礼儀・作法では、「食事の仕方」と「履き物の脱ぎ方」を、とても大切にしますので、履き物の脱ぎ方でも、「お里が知れる」事になります。欧米諸国は、家の中でも靴を履きますが、日本は、家の中では、基本的には履物を脱ぎます。従ってその脱ぎ方は非常に重要視されるわけです。
脱ぎ方の基本は、揃えて脱ぐことです。「結納の席」などでも、よく見かけましたが、揃えて脱いで、そのまま部屋に入る人も多くいますが、これは感心しません。正解は、先ずいったん脱ぎます。次に上がります。そして、ひざまづいてすわり、姿勢を正し、自分の手で、履き物を揃え、少し横に置きます(下駄箱があれば下駄箱側)。これは好感が持たれます。
「履き物の脱ぎ方」に、その人の品性が現れるということは、欧米諸国では見られない、日本ならではの大切な礼儀・作法です。

○部屋の開け・閉(た)て
部屋に入る際、襖や障子をあける時には、出来れば座って、開け・閉てした方がいいです。立って、開け・閉てすれば、部屋の中で座っている人に、上から見下ろす形になり、失礼にあたります。席につく時は、あらかじめ指定されていれば、そのままそこに座ればよいですが、決まってない時には、下座がお勧めです。

○和室での動作
日常生活では、あまり聞き慣れない言葉ですが、膝を畳につけて移動する「膝行(しっこう)」と、跪いて座る「跪座(きざ)」があります。特に跪座は、靴を揃える時、襖や障子を開け・閉てする時、食事中にしびれがきれた時等に、とても便利の良い座り方です。「立ち居振る舞い」も大変美しくなります。成人の日本人なら、ぜひ覚えておきたい所作です。

○座布団
和室での挨拶は、座布団を使用しません。「座布団は挨拶が終わってから」と、心得て下さい。そして、座布団を、「踏まない」「動かさない」「裏返さない」と覚えて下さい。座布団に、座る時や降りる時は、にじるようにします。
また、座布団に座った時に、後の人が来たら、座布団から降りて、正座して挨拶します。

○正座
ところで皆さんは「正座」に自信がおありでしょうか?
和室では基本的に正座ですが、その正座の歴史は意外に浅いようです。畳や座布団の文化が、一般人に普及したのも明治以降のようですから何となくうなずけます。
ただ明治新政府が、当時、「正しい座り方」として、正座を推奨したので、それ以降正座が普及しましたが、今では苦手な人も多いようです。

しかし、日本人なら、お見合い、結納の儀式、結婚式、葬式、法事、旅館や料亭などでの食事の時等、常に正座はつきものです。苦手では済まない時も多々あります。日頃から慣れることが一番です。慣れたら、気分が凛として、姿勢が良くなり、美しく見え、良いことずくめです。たまには家族で、和室で、正座を体験しながら、食事をされるのもお勧めです。日本文化に触れることのみでなく、家族間の絆が深まる効果が期待できます。

余談事になりますが、世界で一番美しい女性は、「着物を着た日本人女性が、畳の部屋で、正座している姿」だそうです。定かではありませんが、試してみられる価値は有りそうです。何と言っても、正座、畳、着物、箸は日本人の専売特許です。

○三辞三譲
和室での立ち居振る舞いで、是非参考にして頂きたい言葉です。「3回辞退し3回譲る」の意味です。すなわち、和室で上座を勧められたり、乾杯の音頭を頼まれたりした時は、どんなえらい人でもお金持ちでも、いったんは辞退し、他の人に譲るということです。但し、3回はあくまで目安で、臨機応変に、辞退するタイミング、受けるタイミングを判断して下さい。進められたら、すぐに「ハイ」ではありません。いったんは辞退します。
外国人には理解されそうもない、日本人ならではの文化ですね。
但しあらかじめ決まっている時は別です。

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マナー講師 平松幹夫

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