コラム

 公開日: 2011-05-07  最終更新日: 2012-04-19

マナーうんちく話74≪愛想と愛嬌≫

マナーうんちく話74《愛想と愛嬌》

5月6日は二十四節季の一つ「立夏」で新緑が美しくなり、夏の気配が現れる頃です。
今年は「クールビズ」が早くスタートするようですね。
ただクールビズは、温室効果ガス削減のため、冷房時の室温を28℃に設定し、薄着になりましょうということで、「ラフな格好」がすべて認められるというものではありません。
商談、プレゼン、お見合いなど、ここぞという時にはキチンと上着着用をお勧めします。
昔の奴隷と王様の服装からも、その心理的効果がうかがえますね。
いずれにせよ、横文字や格好にとらわれずに、明るく元気に参りたいものです。

ところで、皆さんは「愛想」や「愛嬌」についてどのような感想をお持ちでしょうか?

最近、マナーも「形に捉われているものが多い」ような気がしてなりません。中でも若い女性の立ち姿、手の組み方、お辞儀等などです。
これらは、「見かけを素敵に見せる戦略」なのでしょうか?
アナログ人間の私にはどうも好感が持てません。
不必要に、見た目ばかりが表面に出過ぎ、心の中から醸し出された礼とは受け取れません。

1960年に行われたアメリカの大統領選挙で、選挙に多彩な戦略が駆使されるようになり、その一つに「イメージ戦略」なるものがありました。イメージコンサルタントという人が、候補者がテレビ演説をする際にはネクタイの色なども、好感の持たれるようアドバイスしたそうですが、今ではすっかり当たり前のことになっていますね。
勿論否定するものではありませんが、何事につけ本質を失わないでいただきたいものです。

その観点から言えば、礼儀にはそれなりの誠実さが必要で、それがなければ単なる表面だけの演技になってしまいます。
最近やたらとお詫び会見がありますが、その際のお辞儀の仕方ですが、誠意が汲みとれるものが少ない気がします。


今回はいきなり余談事からスタートしましたが、テーマは「愛想」と「愛嬌」です。
例えばどんなに美しく着飾っても、カッコよく手を組んでも、そこに心がなければ形式化された立ち居振る舞いになってしまう、といいましたが、逆のことも言えます。
例え少々不細工な振る舞いでも、そこに愛想や愛嬌が加味されれば、かえってそちらの方が好感を持たれるケースも多々あります。そして、「愛想」と「愛嬌」はよく似ているような気がしますが、その意味はかなり異なります。
●「愛想」は、「あの人は愛想が良い」、とか「愛想笑い」等と言われるように、相手に良い感じを与えるための行為や行動です。

●「愛嬌」は、あるものに元々備わっている、「かわいらしさ」や「なんとなく憎めない雰囲気」のことです。

「愛想は外面的要素」で、「愛嬌は内面的要素」だといえると思います。
マナーを発揮する際に、愛想と愛嬌が備わっていれば、まさに「鬼に金棒」ですね。
最近テレビなど見ていても、愛想や愛嬌を感じられる人が少ないように思えます。
皆さんは如何でしょうか?

今年も「就活」「婚活」「自分磨き」等に励んでいられる方も多いと思います。
「愛想」は「元々備わっているものだから今さら!」と思えても、「愛嬌」は「自分自身の認識の仕方や努力でこれから何とでもなるもの」です。
婚活、就活、自分磨き、良好な人間関係等などにおいて、改めて「愛嬌の大切さ」を思い浮かべて見られては如何でしょうか?
人生が大きく好転してくると思います。

少し余談事ですが、「愛嬌」の本来の意味は、仏様の、「穏やかで誰もがほほ笑むような相」を表した言葉だそうです。

また、スナックなどに行った時に、ママさんに「お愛想して下さい」と言いますが、これは、「客が店の主人に対して言う言葉」ではなく、「店の主人がお客に使う言葉」です。
正式には、「お愛想尽かしですか?」と言う意味です。
「愛想を尽かす」とは「縁を切る」という意味でよく用いますが、ここでは「縁を切る=お帰りですか?」の意味ですね。

私はこのコラムで何時も、「マナーは形より心」と申しますが、つまるところ「心」が成熟してくると、おのずと人間性が養われ、愛嬌が出てくるのだと思います。
そして、心が成熟するには、それなりの苦労を経験したり、感謝したり、教養を身につけたりする必要があるので、それなりの年数がかかると思います。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

3

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1367《大切にしたい服装のマナー》

「クールビズ」や「ウオームビズ」が浸透したせいで、服装もかなりカジュアルになり、個性が尊重されるようになり...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1364《日本人なら知っておきたい12月の歳時》

師走の声を聞くようになると、街行く人達の装いが急に真冬並みになり、木枯らしと共に「山装う頃」から一気に「山...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1363《美を磨くといいこといっぱいやってくる》

美しい物を観て気分が悪くなる人は殆どいないでしょう。人間は本能的に美しいものを好む習性が有るかもしれませ...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ