コラム

 公開日: 2011-04-20  最終更新日: 2012-04-19

マナーうんちく話66≪ケチと節約とマナー≫

マナーうんちく話66《ケチと節約とマナー》

野菜作りを始めて3年になりますが、その醍醐味は何と言っても種が芽を出した時です。
畑を耕し、肥料を施し、種をまき、水をやる。結構手間暇かかりますけど、目が出た瞬間にはそれが大きな喜びに替わります。
4月20日は、二十四節季の一つ「穀雨(こくう)」です。雨が降って百穀を潤す意味からきています。つまり、次第に暖かい雨が降るようになり、種まきに適した頃ということです。

野菜を作るに当たり、肥料や水やりは勿論、猪・鹿・猿・鳥害は想定しますが、まさか放射能汚染までは誰しも予想できなかったと思います。
今回の地震・津波・放射能汚染には考えさせられることが多々ありますね。
そこで今回は、昔から多くの国で大切にされてきた「節約のマナー」についてです。


「お客様は神様」と奉られ、そして、「消費は美徳」と踊らされ、溜まりたまった見栄と贅肉。今回の天災・人災を機に、「そんな見栄や贅肉や無駄を剃り落として生活のあり方を見直そう」と、電気を始め色々な物に節約ムードが漂っているようですね。
素晴らしいことだと思います。
反面、何もかも節約、節約では、ケチくさくて窮屈な感じも受けます。

そこで今回は、「ケチ」と「節約」についてのお話です。
「ケチと節約は同じような感じも受けるが、微妙に異なるような気もする」と言う人は多いと思います。どうやらそれらの明確な定義はないようですが、「ケチ」はなんとなくイヤシイ暗いイメージが漂います。さらにお金や物を出し惜しみするとか、こせこせしているとか、貧弱であるとか、マイナスの感じが強いようです。

一方「節約」といえば、最近では「節約アドバイザー」等と言う人も出現し、見栄や無駄を減らし、合理的なライフスタイルを築くというプラスの感じが強いようですね。
また、ケチは人間関係を狭くしそうですが、節約は生活を豊かにしてくれそうです。
ただ、先日のコラムで取り上げた「お世辞と称賛」のように、捉え方や感じ方は人により千差万別ですので注意が必要です。本人は「節約」のつもりでも、周りの人は「ケチくさい」と捉えるかもしれません。

ただ今回は原発事故のせいで今まで経験したことのない「計画停電」が実施され、さらに灯油・各種部品・紙不足などに陥りました。怪我の功名でしょうか、節約に対する意識が急上昇してきたところで、これからどのように具体的に取り組んでいくべきか、国民一人一人が真剣に考えなければいけない時ですね。

ところで、節約と言えば、お金持ちに無縁で、貧しい人に縁が深いように思われがちですが決してそうではありません。実は、日本でもヨーロッパでも昔から上流階級の人たちの間でも節約は大変重要視されていました。

例えば、明治維新後における日本の上流家庭(財閥等)でも、その家の花嫁候補には「使い回し」が出来る人が望まれていました。使い回しとは、例えば布地が有れば、先ず大人の服を作ります。そして、その服が着れなくなったら、それをほどいて今度は子どもの服を縫います。それが着れなくなったら、またほどいて今度は手提げ袋を作ります。さらに、その手提げ袋が使えなくなったら、最後にそれで雑巾をつくります。

では、お金持ちがなぜそのようなことをする必要があるのでしょうか?
実は上流階級の家は、会社を経営したり、家に使用人が何人もいるので、社員やそれらの人をキチンと管理する能力や創造力が、そこの嫁には求められるからです。
使い回しはその基本になるわけです。

またヨーロッパのセレブ(selebrity)にも立派な「節約術」があります。例えば彼らは、不必要な物は買いません。「安かったのでつい衝動買いした」という話は、我々の間では良く効きますが、彼らは高くても安くても必要な物のみを買い求めます。最高の節約術ですね。
また、豊かなライフスタイルは、お金で築こうとするのではなく、良好な人間関係や知性や教養で実現しようとします。「モノ」より「心」の豊かさを追い求めたようです。
いずこの国の人も、上流階級の人はすばらしいですね。

最後に、今回の節約ブームで特に感じることは、節約の大前提に「他者に対する思いやりの心(マナー)」が存在するということです。
例えば、自分が暖房やテレビを我慢して節電すれば、その分の電力が、本当に電気を必要としている人工呼吸器や人工透析等を受けている人に回るとか、車を止めて徒歩に切り替えたら、そのガソリンがそれを本当に必要としているお年寄りのためになるということです。また色々な節約をして浮いたお金を義援金に回すとかです。

家庭や職場など、自分にとっていちばん身近なところで、「世のため人のためにとり組んでいくこと」が節約ではないでしょうか?
そして、何もかも流れに委ねるのではなく、自分自身を変えて、それを身近なところから地域や職場に広げて行く。節約のそんな取り組みが復興の原動力になれば良いですね。

この記事を書いたプロ

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マナー講師 平松幹夫

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