コラム

 公開日: 2018-06-20 

マナーうんちく話1690《「夏は夜」。本当は大きな意味を持つ二十四節気の一つ「夏至」》

相変わらず梅雨空が続いておりますが、梅の実が黄色く熟し、蛍が飛び交う頃はなにかと風情を感じることができます。

ところで最近日が長いような気がしませんか?
6月21日は、一年で最も昼が長く、夜が短い「夏至」です。
太陽の運行により定められた二十四節気の一つで、「立夏」と「立秋」の中間になります。

日が沈んでしまってからも、しばらくの間は明るさが続く頃で、太陽のパワーを実感する時でもあります。

しかし、昼が長くて太陽のパワーが感じられると言っても、雨の日が多く、実感がわかないかもしれませんね。
ちなみに夏至の昼間の時間は、十四時間と三十五分だそうです。

清少納言は「枕草子」で、春は明け方がいいと言いましたが、「夏は夜」と言っています。

満月の頃はもちろん素晴らしいですけど、闇夜もなおいいそうです。
蛍が多く飛び交っているのがいいと言っていますが、ネオンの照明で暮らしている都会人にはなじみが薄いかもしれませんね。

夜が短くて夜明けの速い夏の夜は「短夜」といいます。
これに対して夜が長いのが「夜長」ですが、「夏至」と「冬至」の昼の長さは4時間50分の差があるといわれています。

昔は「通い婚」だったので、逢瀬の時間が夏至と冬至では大きく違ってくるので、やきもきしたかもしれませんね。

そしてこの頃から次第に暑さが増し、本格的な夏へと向かいます。

またこの日から12月22日の冬至にかけて、昼が短くなり、夜が長くなっていきます。

夏至を過ぎれば、いよいよ自然のリズムは夏へ夏へとなびきます。
人もそうでしょう。
太陽の恵みをいっぱい受け、日頃蓄えておいた才能を発揮する時でもあります。

できれば旬のものをしっかりとってください。
夏野菜がたくさん市場に出回っています。
それらを上手に取り込んで、免疫力アップを図るのもお勧めです。

さらに夏の勢いに乗って、新たに習い事を始めるのもいいでしょう。
生涯学習はいつから始めても早すぎないし、遅すぎるということはありません。

梅雨時の長雨が続くときこそ、自然に対して畏敬の念を抱くのもいいでしょう。
私たちにとって水は命に直結する必要不可欠なものです。
しかし、長雨による洪水や土砂災害で大きな苦しみも味わいます。

「自然に優しく」といわれますが、私は逆だと思います。

人が自然に優しく接するのではなく、人は自然に優しくしてもらっているととらえたほうが素直だと考えます。

日本は世界屈指の年中行事が多い国ですが、日本の伝統的なしきたりの多くは、自然を畏れ、自然に感謝しています。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

マナー講師 平松幹夫

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