コラム

 公開日: 2018-05-03 

マナーうんちく話1664《「端午の節句」が「菖蒲の節句」といわれる理由とは?》

5月5日は「端午の節句」であり「こどもの日」であり、「立夏」でもあります。

「節句」は暦の上で伝統的行事を執り行う季節の節目ですが、この頃は何かと不安定になり、そこに向けて邪気がやってきます。
邪気とは病気や災害などですが、歓迎できません。

そこでエネルギーに満ち溢れた旬の植物などの力を借りて、パワーアップして邪気を払わなければなりません。
だから節句には、いろいろなイベントが開催されるわけです。

このような概念の節句は、奈良時代に中国から伝わったといわれていますが、たくさんの節句があったようで。
それが江戸時代になって幕府が五つの節句を国の公的行事として定めました。

これがこのコラムでも何度も触れてきた「五節句」ですね。

ちなみに中国では奇数が縁起のいい数字とされていましたので、奇数が重なる1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日が選ばれたということでしょう・・・。

今回はその真ん中の「端午の節句(菖蒲の節句)」に触れておきます。

3月3日の女の子の「桃の節句」に対して、男の子の祝日のイメージがつよいようですが、5月5日の端午の節句は、長い月日を経て、いろいろな要素が組み合わさって現在に至ります。

現在の新暦の5月は風薫る一年で最も爽やかな季節ですが、1真から150年位前まで使用されていた旧暦の5月はまさに梅雨時です。

長雨と高温多湿の日が続き、病気や災害が発生しやすい時期です。
そこでそれらの邪気を払うために旬の植物の菖蒲の力を借りるわけです。

ではなぜ数ある植物の中で菖蒲が選ばれたかというと、これにはいろいろな理由があります。

1、菖蒲の葉っぱが刀に似ているからその力で邪気を払う。
2、菖蒲は独特の強烈なにおいがあるからそれで邪気を払う。
3、武家社会にとって「菖蒲」は「勝負」「尚武」に通日から武運長久を祈る。
という理由で、菖蒲やヨモギを束ねて軒下につるすとともに菖蒲湯につかります。

つまり菖蒲の節句は、農村では田植えや梅雨時の邪気を払う行事であり、武家社会では戦いにおける幸運を祈る行事でもあります。

余談ごとになるかもしれませんが、現在でも進水式なんかではくす玉割をしますが、「くす玉」は、もとは菖蒲やヨモギの葉を丸めて作った邪気払いの縁起ものであったといわれています。

この時期菖蒲やヨモギの恩恵をしっかり受けるのもお勧めです。
次回は鯉のぼりの由来に触れておきます。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1679《法要の心得》

法要は「法事」ともいいます。死者の冥福を祈り、その霊を慰めるために命日に行う儀式です。ちなみに死後の...

[ 弔事のマナー ]

マナーうんちく話1678《これくらいは心得ておきたい「香典」の意味とマナー》

香典とは、本来死者に手向ける香の代金です。昔は香や野菜や供物を供したものですが、それがやがて現金を包む...

[ 弔事のマナー ]

マナーうんちく話1677《「葬儀」と「告別式」の意味と心得》

結婚式と披露宴は異なります。特に神前結婚式の場合は親族で行うものだと思います。そして、その後の披露宴は...

[ 弔事のマナー ]

マナーうんちく話1676《二十四節気の一つ「小満」。難局に挑み人間力を磨こう》

春先によくみられる色ですが、萌え出る若葉の、やや黄色を帯びた鮮やかな色を萌黄色(もえぎいろ)と表現します。...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1675《通夜の心構え②》

通夜に出席するかどうかは、故人及び葬家との付き合いの関係で決めればいいでしょう。すでに触れましたが、通...

[ 弔事のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ