コラム

 公開日: 2018-04-07 

マナーうんちく話1647《「お花まつり」と「祭」本来の意味》

いにしえの時代から、日本人の支えになり、依りどこりになってきた神社とお寺。
少し古い資料ですが、今でも日本には約76000寺院と約81000社が存在します。

キリスト教、イスラム教、仏教の世界3大宗教という区分では、日本は仏教国ですが、神道も存在し大きな影響力を持っているということでしょう。

一神教では理解に苦しむ現象だと思いますが、日本人のほとんどの人が仏教も神道も信仰しています。

だから、今や日本人の生活に密着しているコンビニより、はるかにお寺や神社が多いということも頷けます。

しかし、寺院やお宮とも関係性が希薄になり、近くにあってもなんだか遠い存在になってしまった気がします。

そればかりか、クリスマスやハロウィーンのイベントはキリスト教国より勝るとも劣らない勢いで、年々盛大に繰り広げられています。

信仰には関係なく、クリスマスプレゼントを贈ったり贈られたりすることにより、大きな経済効果が生まれるからでしょう。

しかし葬儀をキリスト教スタイルで執り行う人はごく一部で、大半の人は仏式です。
ではお釈迦様の生まれた日をご存知でしょうか?

4月8日はお釈迦様が生まれた日とされており、草花で飾った花御堂を作って中央に釈迦像を置き、頭の上から杓子で甘茶をかけてお祈りします。

奈良時代にインドから日本に伝えられた「お花まつり」で、宗派に関係なく多くの寺院で行われます。

お釈迦様が生まれたときに「天上天下唯我独尊」といったのは有名ですが、いきとしいけるものはみんな例外なく尊い命を持っているという意味です。

またお釈迦様が誕生したときに龍が出現して、甘露の雨を降らせたという言い伝えがあります。お花まつりに甘茶をかけるのはこの伝説に由来します。

そして、この甘茶を参拝後に持ち帰って飲めば、無病息災に効果があるとされています。

ところで日本には古来より「冠婚葬祭」といわれる4大儀礼があります。

その中で「祭」といえば、今では縁日などの楽しいイベントの意味になりましたが、本来の「祭」の意味は、神様や先祖の霊をまつることです。

では「まつる」とはどう意味でしょうか?

神や先祖の霊を招き、酒や魚や野菜などをお供えして儀式を執り行い、健康長寿、家内安全、豊作、子孫繁栄、商売繁盛などをお願いすることです。

日本では神道系と仏教系に大別されますが、いずれもお祈り、お願い事をする点では同じです。

また、こうした礼式やしきたりは、旧来の因習とか虚礼として忘れ去られるには、あまりにも大切な意味や豊かな内容を含んでいると思います。

今相撲界で「人名救出」と「しきたり」が大きな話題になっておりますが、時と場合を考え臨機応変に対応することは大切だと考えます。

そして改めて、人と人の交わりに欠かすことのできない先人の巧みな知恵と認識したいものですね。

多くの伝統行事は、私たち日本人が祖先から受け継いだ貴重な文化財そのものではないでしょうか・・・。

「無縁社会」「孤独死」「無縁仏」などといわれる、ゆゆしきキーワードが氾濫している時代だからこそ、日常生活の中に脈々と生き続いている《風習》や《しきたり》を改めて見つめなおし、その意味や意義を正しく理解し、対人関係の礼儀作法を身に付け、次世代に語り伝えていく事が大切ではないかと思います。

日本人ならお釈迦様の誕生日くらいは知っておきたいと思うのですが・・・。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1704《「大暑」の頃!皆様の無事息災をお祈りいたします》

立春、立夏、立秋、立冬の前日を「節分」、そして前の18日間のことを「土用」といいますが、今では節分とは立春...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1703《他人事ではない災害!日頃のコミュニケーションを大切に》

四季が明確に分かれ、その移り変りがとても美しい日本は、世界中の人が羨ましがるところです。加えて南北に細...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1702《そろそろ土用丑の日。うな重の美味しさをどう表現する?》

炎暑、猛暑、酷暑、どの言葉も当てはまる日々ですが、そんな中期待したい食べ物があります。江戸っ子は特に初...

[ 和食テーブルマナー ]

マナーうんちく話1701《蓮始開(はすはじめてひらく)》

夏空が広がり、夏の風が遠慮なしに熱気を運んできて猛暑日になっている地域がふえてきました。くれぐれもご自愛...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1700《暑中見舞い・団扇・扇子のうんちく》

白い色の南風「白南風(しらはえ)」が吹いたら、もうすぐ梅雨明けといわれますが、今年は数十年に一度の大雨とと...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ