コラム

 公開日: 2018-03-13 

マナーうんちく話1634《どう違う?「内祝い」と「お返し」。ホワイトデーに寄せて》

明治維新を契機に様々な文化が欧米諸国から日本に入りました。
「年中行事」もしかりで、明治以降盛んになったクリスマスやバレンタインデーやハロウィンデーなどはその典型的な例でしょう。

特にこれらの文化は日本人の商魂のたくましさと巧みな営業戦略により、日本の伝統行事をしのぐ勢いになりました。

3月14日は「ホワイトデー」です。
2月14日のバレンタインデーにチョコレートを女性からいただいた男性が、そのお返しとして女性にお菓子などを贈る行事で、かれこれ40年近くになります。

3世紀にローマにおいて、バレンタイン司祭が若者の恋愛を応援したため、恋愛禁止令に背いたとして2月14日に処刑されます。

そしてその一月後の「3月14日に恋愛を応援してもらったカップルが永遠の愛を誓った」という故事に由来するのがホワイトデーですが、日本に従来から伝わる「お返しの文化」を上手に組み合わせ点がすばらしいとおもいます。
さすがです。
いつの時代にも、どこの世界にも頭がいい人がいるものですね・・・。

ところで贈答文化が盛んな日本の、「お祝いをいただいた人へ、贈り物をする返礼文化は」世界中でも大変ユニークな文化だと思います。

お祝いをもらいぱなしでは頭が上がらなくなるので、お返しをするわけですが、全額お返ししたら、贈ってくれた人の行為を無駄にするので、大体半分から3分の1くらいを目安にお返しをします。

さらに病気になってお見舞いをいただいて回復したら、見舞いをいただいた人に「快気祝い」を贈ります。
「病気を洗い落とす」という意味を込めて石鹸などを贈る場合が多いようです。

但しこの場合はやや複雑で、入院してすっかり回復して退院した場合は「快気祝い」になります。
しかし退院はしたものの、まだ通院や自宅療養が必要で全快とは言えない。
とはいえ、とりあえず退院の報告とお見舞いのお礼をしたいときには「快気内祝い」がいいでしょう。
勿論この場合品物は贈らずに礼状だけにして、全快した時点で品物を贈ってもいいと思います。

加えて日本には「内祝い」という文化もあります。
「内祝い」と「お返し」は最近では混同される面も多々ありますが、お返しと内祝いは厳密にいえば違います。

お返しはお祝いをいただいた人に限定されます。

一方「内祝い」は、結婚、出産、新築などに際して、親族、知人、友人、近所のごく内輪の親しい人に、喜びを分かち合うという目的で贈るものです。
つまりお祝いを頂く、頂かないとは関係なく贈るものだということです。

従って内祝いにはお返しの意味はないとおもいます。
あくまで《喜びのお福分け》という意味になります。
※お福分けについては次回に詳しく触れてみます。

内祝いは難しい点もあります。お祝いを頂いていない人に内祝いを贈れば、お祝いを催促しているようになるので贈る相手を見て臨機応変にしてくださいね。

その点ホワイトデーの贈り物はお返しになるわけですが、男性が贈り物を頂いた女性に対して贈るものですから、見栄もあり半額程度というわけにはいかないでしょう。
せめて同額か、やや多めが多いようですね。

日本の贈答文化は複雑多様で、いろいろとややこしいようですが、いずれも和や人付き合いを大切にしながら、相手に感謝の気持ちを伝えるものです。

意味や意義を正しく理解して大切にしたい文化だと考えます。

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人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

マナー講師 平松幹夫

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