コラム

 公開日: 2018-02-15 

マナーうんちく話1617《今流の男の礼儀作法③「礼儀作法は本来男のために作られた」》

マナーに関する講演や研修をかれこれ1000回近く行っていますが、その9割以上は学生、若者、女性対象です。

過去に建設業界の経営者、若手僧侶の研修会、大企業の中堅幹部研修会、老人クラブ男性幹部会など男性限定の講演もありましたがわずかです。

現在女性の社会進出が地球規模的な課題になっていることは確かですが、現状はほとんどの組織で男性管理者が多いのが現実でしょう。

そんな中、上位に立つ男性が素敵な礼儀作法を身に付けているか否かで、組織の在り方は雲泥の差が生じます。

現に転換期の今、従来の手法が通じなくなり、自ら革新しようとしている組織は多々あると思います。組織の存続や維持のため、新たな価値を求めている企業や団体が多様な挑戦をしているわけですが、人材開発は共通した課題になると思います。

その道において長年の経験や知識やスキルを持った幹部といえども、若い世代と交流を図り、新たな感性を受け入れることが必要になるでしょう。

しかし組織の核になる男性幹部に礼儀作法が備わっていなければ、若い世代は職場から立ち去ることもあります。
若者の離職率は一向に低下していませんね。
またセクハラ、パワハラの被害も後を絶ちません。

にもかかわらず組織において新入や若手社員・職員の研修会はあるけど、幹部社員のためのマナー研修会はほとんどないような気がします。
本末転倒だと思います。

加えて家庭ではまず親が身に付け子どもに教えることが大切ですが、親のためのマナー教室もあまり聞きません。

学校なら教師が身に付け生徒に発揮すべきですが、教師を対象にしたマナー講座もほとんどないでしょう。
これだけ学校でいじめが多発しているにもかかわらず・・・。

職場では指導的立場にある人が素敵な礼儀作法を身に付け、若手に教えるのが自然です。上に立つ人がなっていないのに、子や生徒や若手社員職員に要求してもしょせん無理な話です。

ところで世界屈指の長い歴史を誇る日本で、何時ごろから礼儀作法が生まれたのでしょうか。

明確な記録はなく定かではありませんが、もとは組織で暮らすようになると、力関係が働き、やがて主従関係が生じ、それを維持するために形めいたものができたと推測されます。

さらに文化や文明というものが生まれ、いろいろな儀式が定着してくるとともに、そこに美意識が加味され、形式化されたのではと思います。

ちなみに日本で初めて成文化された礼儀作法は「和を以て貴しとなす・・・。」で有名な、聖徳太子が作った十七条の憲法だといわれていますが、これは当時の貴族や高級官僚に対して発せられたものです。

だから当時は礼儀作法に精通することが出世の必要条件になり、やがて公家や武家社会において、儀式の規定や慣例などの作法や知識を意味する「有職故実」が生まれるわけです。

これは早い話、大変広範囲に及ぶ作法のことで、今の神主の衣装、年賀、葬儀、喪、鏡台、大蔵省などはその名残で、日本人の精神文化に多大な影響を与えた、素晴らしい文化だと思います。

さらに礼儀作法を語るうえで避けて通れないのが「武士」の存在ですが、室町時代になると将軍足利義満が武士のために「小笠原流礼法」をつくり、これが日本人の礼儀作法の基礎になるわけです。

つまり礼儀作法は男のためにつくられたということで、当時の成り上がりの大名などにとって、礼儀作法を習得することこそ、格式のある大名の仲間入りになったと思われます。さらに和歌や茶道も身に付ければ鬼に金棒となるわけですね。

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