コラム

 公開日: 2018-02-07 

マナーうんちく話1613《「針供養」と女性の品格》

針や糸が女性から遠ざかり裁縫する人は少なくなっているようですが、2月8日は折れたり曲がったりした針を豆腐などにさして供養する「針供養」の日です。
但し供養と言っても仏事ではありません。

昔の女性にとって縫製は今と異なり、とても重要な仕事です。
当時は針が上手に使えることに、とても重きが置かれたわけですね。
だから縫製技術が向上することを願って供養するわけです。

元々2月8日は畑仕事を始める「事始め」の日で、この日は慎みをもって過ごさなければいけません。
針仕事も休みの日です。

だからこの日は、女性たちは晴れ着を着て縫製の先生の家に集まり、ご馳走を食べ、一年間使用した使えなくなった針を、こんにゃくや豆腐にさして供養します。

供養の仕方は地域によりまちまちで、包んで川に流すところもあれば、神社へ備えるところもあるようです。

ところでプロトコール(国際儀礼)はレディーファーストを重んじますが、和の作法では男性が優位に働くシーンが多々あります。

加えて日本には古来美徳とされた「大和撫子」という言葉があります。

日本人女性の、飾り気のない清楚な美しさを撫子に見立てていう美称です。
ちなみに撫子は秋の七草のひとつですね。

また「大和」は日本の異名で、「撫子」は撫でるように可愛がっている子どもいう意味です。神話に出てくるお姫様で、それこそ撫でるように可愛がられたそうです。

では飾り気のない、清楚な美しさとは具体的にどんな美しさでしょうか・・・。

最近自己主張の強い女性が増えてきた気がしますが、このようなタイプとは異なり、常に控えめで、目立ちません。
また自己主張もあまりしません。

しかし教養や気品を兼ね備え、いざという時には凛とした強さを発揮できる女性だと思います。
外見は色が白くて、伝統的な美人が思い浮かびます。

今でこそ既製服が横行していますが、つい半世紀前までは母親が針仕事で着物を縫う場合が一般的でした。

美しい着物を仕上げるには「仕付け糸」が大事や役目を担います。
人もしかりで、家庭できちんとした躾を受けた子は社会人になって、身も心も美しく羽ばたくことができるでしょう。

現在は女性の生き方や役割が大きく変わり、伝統的な価値観や手法は通じなくなりました。
そして女性の社会進出が大きな課題になっています。
しかし社会で羽ばたくようになれば新たな試練にも遭遇するでしょう。

専門知識やスキルに長け《できる女性》になることだけを目指すのではなく、女性ならではの品格をもって生きて頂きたいと思うわけです。

針と糸は単に洋服を縫い合わせるものではありません。
人の心と心まで縫ってくれる大変ありがたいものです。

時代がいくら変わろうが、バックの中に懐紙や裁縫セットがある女性は素敵だと思います。
品格のある女性とはある意味では、このような女性だと思うわけです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

5

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1622《目は口ほどに物を言う!」。大切にしたい「視線」のマナー》

「嘘をついても目を見ればよくわかる」とよく耳にします。また「目は口ほどに物を言う」と昔から言われます。...

[ 人間関係を良好にするマナー ]

マナーうんちく話1621《今流の男の礼儀作法④「礼儀作法は教養の代名詞であり、生活の必需品だった

経済力や地位が高まれば次に望むものは知性や教養というのは古今東西普遍のようですね。「衣食足りて礼節を知る...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1620《雨水!春の雨で鋭気を養い、自分らしい花を咲かせよう》

雪が多い年は豊作になるといわれていますが、「瑞花(ずいか)」という吉兆を表す言葉があります。雪が多く降...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1619《ブランド志向とティファニーのテーブルマナー教本》

今の子育ては間違いだらけ!?教育者ではないので、子どもの教育のことはよくわかりませんが、若者の様々な研修...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1618《どう思う?「ブランド志向」》

頭の先からつま先まで!ブランド商品で固めた人をよく見かけるようになりました。それだけ物が豊かになった...

[ マナーの心得 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ