コラム

 公開日: 2017-02-13 

マナーうんちく話1406《バレンタインデー、「義理チョコ」はどうして生まれたの?》

突然ですが「義理チョコ」の存在をどう思いますか?

バレンタインデー商戦がピークを迎えました。
今やバレンタインデーは節分の「恵方巻」と共に2月のビッグイベントになりましたが、「義理チョコ」で複雑な思いをされている人も少なくありません。

ちなみにバレンタインデーは、3世紀のローマで「2月14日に殉職したバレンタインという名前の司祭に由来する記念日」だと認識頂ければ良いでしょう。

当時の国王が富国強兵策の一環として、若い兵士が恋愛すると士気に関わるのでこれを禁じました。この事をかわいそうに思ったバレンタイン司祭は密かに若者の恋愛を応援しましたが、これが国王に知れ処刑されるわけです。

その後バレンタイン司祭は広く大衆から、「愛の守護神」として慕われるようになったそうです。

チョコレートを贈る習慣はイギリスから19世紀に発信されたと言われていますが、日本では女性から男性に贈るという独特の習慣が産まれました。

そして今や幅広い層に受け、これに業者の巧みな営業戦略が加味され、年々派手になっているのはご承知の通りです。

恋愛に縁のない人でも自分への「ご褒美チョコレート」など様々なスタイルが有りますが、依然根強く残っているのが「義理チョコ」ではないでしょうか。

バレンタインデーのチョコレートは、もともと1960年代から恋する若者の間で普及し始めた習慣ですが、それがなぜ職場にまで義理チョコとしてひろまったのか不思議な気がしませんか?

そこで平松流にその原因をひも解いてみました。
参考にして頂ければ嬉しいです。

もともと日本では贈り物をしたりされたりする習慣は古くから存在し、世界屈指の「贈答文化」を築いている国です。
恐らく中元やお歳暮のように「祖霊信仰」とも深い関わりがあると思います。

さらに江戸時代から商人や武士の間でも、贈り物をしたり、返礼を施したりする文化が産まれています。
時代劇に登場する悪徳商人と悪代官の癒着もあったのでしょうか・・・。

このような慣習が明治維新以後にも、官公庁や企業の中で脈々と生きてきたのではと推測します。

そして近年女性の社会進出が高まって来て、「キャリアウーマン」という言葉も産まれました。

家庭だけの世界で有れば、女性は贈答に触れる機会はあまり考える必要はありませんが、社会に出て仕事人間になれば、自然に贈答にも心しなければならなくなります。

義理チョコが生まれた背景がなんとなく理解できますが、これに売る側の巧みな戦略が功を奏したと思います。

義理チョコが普及すれば、当然返礼としての「ホワイトデー」の発生も頷けます。

本来日本は婚礼や葬儀等の返礼の習慣が根強く残る国ですから、義理チョコを頂いた男性も「お返し」が必要になります。
そこに売る側が目をつけるのは当然のいきさつでしょう。

義理チョコを廃止する企業も増えているようですが、職場の習慣として残っている職場も多々あります。私も毎年色々と頂きます。

従来の長時間労働を反省し、より心豊かなライフスタイルを求めて、今働き方が大きく変化しようとしていますが、習慣に逆らうには勇気がいります。

義理チョコもいい点も有れば、そうでない点もあります。
誰もが納得する解決策を職場単位で練るのがベターではないでしょうか。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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