コラム

 公開日: 2017-01-07 

マナーうんちく話1386《「人日の節句」と「七草粥」のいわれ》

暦通りの寒い日になりましたが、日差しが少しだけ長くなった気がします。
寒いながらも春が確実に近づいているようですね。

ところで旧暦の正月は「歳神様」を迎えるとともに「春」を迎える喜びであったわけですが、最近は正月や年中行事、加えて冠婚葬祭の在り方が大きく異なりました。

マナーには不易流行的な側面がありますので、時代とともに変化するものも当然あります。

然しいくら時代が豊かになっても「変えてはいけないもの」も多々あると思います。日本人が大切に育んできた「思いやりの心」や「自然との共生」もしかりです。

そして出来る限り「年中行事」に込められた意味や意義も大切にしたいと考えます。

1月7日は「七草粥の日」です。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロを入れたお粥を食べて、正月のご馳走で弱った体を休める日です。
無病息災を願う意味もあります。

正月に食べる江戸時代の「薬膳粥」ですが、幕府では公式行事として、将軍も武士も七草粥を食べる儀式を行ったとか・・・。
まさに冬場の野菜不足の解消と免疫力を高める知恵だったわけですね。

七草の種類は江戸も上方も同じだったようで、今でもそれがそのまま受け継がれているのではないでしょうか。
おそらくこれらの春菜がどこでも手に入り易かったのでしょう。

ところでこのコラムでも何度も触れましたが「五節句」をご存知でしょうか。
「節」は中国の暦の季節の変わり日です。

それが日本の農事に関係する風習や行事と融合して節句になったわけですが、1月7日の「人日の節句」、3月3日の「上巳の節句」、5月5日の「端午の節句」、7月7日の「七夕の節句」、9月9日の「重陽の節句」があります。

そして七草粥は1月7日の「人日」の節句に行われた行事です。
つまり1月7日は「人の日」として、人が刑罰を受けない日でもあったわけですね。

江戸時代に中国から伝わり、春の若菜を入れたお粥を食べて、邪気を払い、無病息災を祈ったという説がありますが、春の若菜を摘む楽しみはかなり前からあったようです。

ただし、江戸時代の民間人は七草の中で2種から3種くらいを用いるのが一般的だったようです。だから7種すべて揃わなくても大根や蕪の葉だけでも充分ではないでしょうか。是非お試しください。

また当時の農民は七草を売ることで「商い」になるので、町中に出て行商していたようです。今でもスーパーなどで「七草セット」が販売されていますが同じ理屈ですね。

五節句にはそれぞれの行事が有りますが、1月7日の「人日の節句」は人を大切にして、七草粥を食べる日です。

犯罪者に対する罰則も無効になるような日であったと言われますが、この日は互いに許し合う日にするのもいいですね。
喧嘩をしている人は「仲直りする日」にされるのもお勧めです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

3

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1393《「お名前頂戴できますか?」。この言いどう思いますか》

「類は友を呼ぶ」といわれます。そして良縁はさらに良縁を産みます。良い人間関係、良い本、良い音楽、心地...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1392《寒い時期、心が温かくなる季節の言葉「木守柿」》

「生きることは食べること」といわれるように、食べるという行為は生きていく上で必要不可欠です。だから食べ...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1391《年中行事に込められた思い!小正月と小豆粥》

睦月も半ばを迎えましたが、元日にお迎えした歳神様が「三が日」「松の内」「七草粥」を経て次第に人家から遠のか...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1390《食べ物にも思いやりを!復活させたい「勿体ない精神」》

突然ですが、世界中に「日本食」とされる飲食店が幾つあるかご存知でしょうか?農林水産省の調べでは約886...

[ 和食テーブルマナー ]

マナーうんちく話1389《幸運を招く「祝い言葉」と縁起の悪い「忌み言葉」》

今まで正月のしきたりに触れて参りましたが、今のように科学が発達していなかった昔は、何かにつけ「神頼み」や「...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ