コラム

 公開日: 2017-01-04 

マナーうんちく話1385《「寒の入り」と「寒の水」。水にも美意識を・・・。》

「3が日」が過ぎ、仕事を始められた人も多いと思いますが、季節は一年で最も寒い時期を迎えました。
1月5日は二十四節気のひとつ「小寒」です。

小寒は「寒の入り」で、立春は「寒の明け」といわれ、この約一か月間が、寒さが厳しい「寒(かん)の内」です。

従って「寒中見舞い」はこの期間に出せばいいでしょう。
但し、立春を過ぎると「余寒見舞い」になります。

いずれも年賀状ほど形式にこだわる必要はありませんが、「相手の健康を祈るような言葉」が有れば受け取った人は嬉しいものです。

そして冷え切った夜半、コートのポケットに手を入れながら夜空を見上げると、星が冴え冴えと輝いて見えるのもこの頃です。
それが何とも言えない位美しいと感じるから不思議ですね。

寒空の中で魅力的に輝くイルミネーションを見ていると、町の元気さや人の暖かさが感じられます。

宗教改革で有名なマルチンルターが夜のお祈りの後で、森の中から星の輝きを見てローソクのイルミネーションを考え、その後エジソンが白熱灯で今風のイルミネーションを考案したと言われますが、美しい明りを追い求めるのは人の本能かもしれませんね。

ところで日本の水事情は衛生面でも、美味しさでも世界屈指だと言われていますが、水道が完備していない時にはそれなりの苦労や工夫が有りました。

元旦の朝に最初に汲む水を「若水」といい、この清浄な水で雑煮などをこさえますが、寒の内の水は「寒の水」といわれます。

寒の水は、水の持つ浄化作用が最も強い水です。
だからこの水は腐りにくいと言われています。

ちなみに、この時期に仕込まれた「醤油」「味噌」等は「寒仕込み」といわれ、この一年を健康に過ごせるようにとの祈りが込められているので、重宝されるわけです。

今では水道が完備し、加えて食物の保存は冷蔵庫が担当してくれますが、昔はそうはまいりません。

特に食物の保存には細心の注意と創意工夫が施されたわけですが、水は大きな影響力を持ちます。

ところで水道の先端部分を「蛇口」と言いますが、この由来をご存知でしょうか?

日本では明治になり水道事業が整っていくわけですが、共用栓に「水の神様」とされた蛇がデザインされたことに由来します。

水を大切にしないといけませんね。

また、「箸使いでお里が知れる」と言われますが、実は「水の出し方を見ればその人の育ちが解る」ともいわれています。

食べたり飲んだりすることは命に直結することですから、水の使い方を見れば育ちが解るというのも頷けます。

この一年、水の使い方にも美意識を持つことを心掛けてはいかがでしょうか。

自然に恵まれ、物に恵まれ、平和な社会で生かされていることを感謝しながら、美味しいコーヒーやお茶を入れる時、洗濯する時、食器を洗う時にも、その水の音、水の勢い、水の量にも思いをはせ大切に扱って下さい。

このコラムも今年で7年目です。
数えきれない位多くのご縁を頂いた事に深謝するとともに、水の音や清らかさにも耳を澄ませ、さらに感性を育むようにしたいものです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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TEL:090-4573-1062

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