コラム

 公開日: 2016-10-19 

マナーうんちく話1336《「孤食」から「共食」のお勧め》

孤食の弊害は子どものみではありません。
高齢者もしかりです。

現在の日本では、若者が長い人生において結婚を視野に入れない生き方、つまり「非婚化現象」も増加傾向にあるようです。

加えて年々高齢化は進行しており、今の日本は高齢化率が21%を超える「超高齢社会」です。そして超高齢社会は「独居高齢者」が多くなることです。

これに核家族化も同時に進展しているわけですから、理屈から言えば益々「孤食」は増えます。

時代の流れと共に「食の在り方」も当然変わってくるのはいたしかたないことです。しかし時代がいくら変化しても、今の日本では「家族で食卓を囲む喜び」が消えてなくなることは、まずあり得ないでしょう。

日本人は昔から家族や親族を中心に絆を作ってきたわけですが、家族に代わる集団単位を、いまだに確立していないからです。

また、古今東西料理を作る楽しみは普遍的だと思います。

腕によりをかけて作った料理を、喜んで食べてくれる人がいることは最高に嬉しいことでもあり、幸せなことでもあり、それが生きがいに繋がることも珍しくありません。

男女共同参画社会が叫ばれ、家事の分担が珍しく無くなりましたが、女性も男性も、この点をしっかり認識して頂きたいと思うわけです。

そして昔の食事のスタイルは非常に質素でしたが食卓には温かい空気が漂っていたようですね。

大正時代の「箱膳」、昭和の初めから昭和50年くらいまでの「ちゃぶ台」、そして「ダイニングスタイル」と食卓が変遷しますが、いずれの時代も共食です。

それにより家族のきずなを深めるわけですが、それが今のように、様々な理由でできないとなれば新たな食の在り方を模索しなければいけません。

一人用の「鍋セット」やパック商品がちまたには氾濫し、便利になっていますが、あくまでメーカー側の売上向上戦略で、幸せをイメージできるものではないと思います。

一人だけだと、いくら便利でも、会話が無く咀嚼回数も減ります。
咀嚼回数が減少すれば身体にいいわけありません。
孤独感も味わいます。

出来る限り、気の合う人や、仲間内で共に食事をとることをお勧めします。

その点社員食堂や給食はありがたい存在ですが、夕食もできる限り共に出来る人を作ることもお勧めです。
そのためには日頃からより良い人間関係を築くことも大切でしょう。

共食で人間関係を深めるか、人間関係を確立して共食にするか、鶏と卵のようですが、いずれもとても大切です。
特に日頃一人での食事が多い人は「共食」の大切さを思い浮かべて頂きたいと思います。

「共に食事をする」ことは、相手とより親密になることと、相手をより理解することです。

会話も進み、咀嚼回数も大幅に増えます。
心が通うという大きな効果もあります。

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人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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