コラム

2016-09-11

マナーうんちく話1306《「和の心」と「和の礼儀作法」の成り立ち》

日本は神様(神道)・仏様(仏教)の国です。
では「八百万神」をご存知でしょうか?
「やおろずのかみ」です。

日本語で「神」という言葉は元々神道の神を指すもので、八百万は実際の数ではなく、「八」は多数を意味します。
神道では、数多くの神々の存在を総称して「八百万神」と表現するわけですね。

そして国土の約七割を山で覆われている中で暮らす日本人は、昔から山や川、さらに大木や巨岩、加えて田んぼや畑を始め、トイレにも台所にも神様がいると信じ、自然を崇拝し、自然と共生してきました。

自然と寄り添って生きることは、稲作を中心とした農耕文化で栄えてきた国らしい生き方で、「八百万神」こそ、これらの大自然の中に数えきれない位存在すると考えられてきたわけです。

だからこそ日本人は自然との調和を大切にしてきたのですね。

今地球温暖化により風や雨等前例がない位甚大な被害が生じており、改めて環境保護の立場から「自然を大切にしよう」と唱えられています。

しかし先人は、「自然を大切にする」のではなく、「自然に大切にされている」と自然に対して謙虚になっていたと思います。

それを証拠に自然を崇拝し、敬ってきました。
また命の源が太陽にあると考え、日本人の祖は太陽神の「天照大神(あまてらすおおみかみ)」としています。

そして「古事記」「日本書紀」では、「イザナミ」と「イザナギ」神が日本の国を作ったと言われています。

ちなみにこの時に活躍した鳥が、以前このコラムでも取り上げた「鶺鴒(せきれい)」です。

スズメよりも少し大きめな細めの身体と長い尾を持った鳥です。
イザナミとイザナギは結婚したものの、どのようにして子どもをつくったらいいか解らなかったのですが、鶺鴒がその長い尾を上下に振りながらちょこちょこ歩く姿を見て、目出度く子作りが出来たという言い伝えが有ります。

だから鶺鴒は「恋教え鳥」とも言われ、婚礼時などに置物として縁起を担がれていたようです。

七十二候では丁度九月中旬頃が「鶺鴒鳴」で、鶺鴒が恋の季節を迎えて鳴き始める頃です。そして夫婦になると大変仲良く暮らす鳥とも言われています。
神様に恋の手ほどきをした鳥だけありますね。

こうしてイザナミとイザナギの共同作業に寄り日本の国が誕生するわけですが、ここに「和」の精神が登場する事になります。

天照大神はイザナミとイザナギから生まれたこどもですが、実力行使で国を治めるのではなく、「和」を持って話しあうようにしたわけです。

神話の時代から日本人は「和」を尊んできた理由はこの辺にあるようですね。

ちなみに日本で最初に成文化された礼儀作法は聖徳太子の「十七条の憲法」だと言われていますが、その冒頭には「和を持って貴しとなす」とあります。

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