コラム

 公開日: 2016-07-18 

マナーうんちく話1264《暑いこと 酒の相手に やっこ出る》

梅雨明けと共に本格的な夏がやってきましたが、暦の上では季節は既に秋になびいています。
7月19日(火)は「土用の入り」です。

「土用」という言葉はこのコラムでも何度も登場しましたが、四季が明確に分かれている日本では、次の季節に移行する前の調整期間があります。

土用と言えば「鰻の蒲焼」を食べる日と思われがちですが、実は立夏、立秋、立冬、立春の直前18日間を土用といいます。
つまり夏だけでなく、一年に4回あるということです。

そして土用の初日が「土用の入り」になります。
7月19日は夏の土用の入り、つまり立秋の18日前です。
暑い暑いと言っても、暦の上では後18日で立秋、すなわち秋になるわけですね。

この夏の土用は一年で最も暑い時期ですから「暑中見舞い」を出すこともお勧めです。

加えて暑気払いに昔から「う」の付くものを食べることは有名ですね。
土用のウナギはその典型でしょう。

私が住んでいる地域では先日「うどん祭り」がありました。
さらに昔は、薬草を入れた風呂に入るのも流行していたとか・・・。

そして気軽に食べられるのが、ビールや冷酒に向く「冷やっこ」ではないでしょうか?江戸時代から酒のつまみとしても重宝されていたようです。

冷ややっこの「奴」の語源は色々ありますが、是非うんちくに添えて下さい。

冷ややっこの形が、武士に従えていた槍持ち奴の装いについていた「四角い紋」に似ているからという説が有力です。
さらに冷たいという意味の「ひやっこい」と言う説があります。

いずれにせよ、豆腐の味を純粋にいかせる食べ方で、日本の夏の台所には不可欠のものですね。

我が家の畑では「大葉」や「みょうが」が旬を迎えているので、これらをふんだんに使用して味わいます。
生ビールにも酒にも合うから嬉しいです。

ちなみに「畑の肉」と表現されるように、大豆のたんぱく質が健康に良いことは誰しも認めるところですが、大豆の事を「畑の肉」といったのはドイツ人だそうです。

いずれにしても日本の夏には欠かせない食べ物で「暑いこと 酒の相手に やっこでる」という粋な川柳があります。

どこの国でも大豆は重宝されていたのだと思いますが、和食の世界では、完熟した豆を使用する豆腐のみならず、未熟の枝つきの枝豆を茹でて酒のつまみやおやつとして食す食べ方もあります。

江戸時代には「枝豆売り」の行商も土用の風物詩として盛んだったとか。
旬を食す江戸時代の食生活は本当に豊かだったのでしょうね・・・。

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