コラム

 公開日: 2016-06-29  最終更新日: 2016-06-30

マナーうんちく話1246《どう違う?「おしぼり」と「ナプキン」の役割とマナー①》

昔から日本人女性の美しさは花にたとえられていましたが、どちらも美しくて選ぶのに迷う喩になった花をご存知でしょうか?

答えは「菖蒲(あやめ)」で、「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」という諺があります。いずれも美しくて選ぶのに迷うという意味です。

二十四節季をさらに三等分した七十二候では、今は菖蒲(あやめ)が美しく咲くころだとされています。

端午の節句は別名「菖蒲(しょうぶ)の節句」ともいわれ、菖蒲湯に浸かりますが、この花を「アヤメ」と呼ぶことが多かったようですね。
しかし、やがて今頃のアヤメ科の菖蒲(アヤメ)を指すようになったとか。
いずれにせよ本当に解りづらいです。

ところで、食事の際に使用する「おしぼり」と「ナプキン」の役割の違いをご存知でしょうか?

どちらも拭くという目的で使用するので、大した違いはないと思われがちですが、実は和食の「お絞り」と洋食の「ナプキン」の役割は大きく異なります。

違いをしっかり理解して頂き、美しく食事をして下さいね。

【お絞りとおもてなしの心】
喫茶店やレストランに入ると、注文しなくても出て来るお絞り。
しかも請求書にも記されません。
日本ではすっかり当たり前になっていますが、海外ではそうはまいりません。
水やお茶もしかりでしょう。
いかに日本人が、お客様に対する「おもてなしの心」を大切にしているかということです。従っておしぼりや水を出されたら「ありがとうの言葉」を忘れないようにしたいものです。

【おしぼりの歴史】
では、このおしぼりは何時ごろから使用されているのでしょうか?
非常に古い歴史を有していますが、名前の由来は濡れた手拭を絞るからです。

江戸時代に、旅人が「はたご」と呼ばれる旅館にチックインする際、汚れた足を洗う為に出されたてぬぐいと、桶に水を張った者が出るわけですが、洗った足を、手拭を絞って綺麗に拭くから「お絞り」と呼ばれるようになりました。
当時は今のような靴はなく藁でできた「草鞋」を履いていたので、足がとても汚れます。だから部屋に上がる時には足を洗う必要があったわけですね。

【お絞りの役目】
江戸時代は足を拭いていましたが、現在は足を拭く習慣はなく、手を拭く役割へと変わりましたね。但しあくまでも手を拭くものですから、基本的には汗で汚れた顔や体を拭くものではありません。勿論テーブルを拭くものでもありません。

このように今では手を拭くものを言うイメージが強いお絞りですが、和食文化では「手を清める」役目があります。食事をする行為は動物や魚や野菜等、食材の命を頂くわけですから、感謝及び敬意を込めて手を清めるわけです。

神聖な食べ物を食すのだから手を清め、手を汚さないのが基本になるということです。だから「手盆」はNGなのです。
手盆をする行為は、わざわざ手を汚しに行くことに繋がります。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

7

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1574《忘年会での「無礼講」はどこまで許されるの?》

無礼講に関してはよく質問を受けるところですが、難しいところです。無礼講といった上司の本意が理解できれば、...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1573《品格がにじみ出る忘年会での振る舞い。好感のもたれる立ち居振る舞いとは》

今回は忘年会で、参加者としてどのように振舞えば良いのか?について触れておきます。忘年会は、いろいろな面...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1572《忘年会を盛り上げるにはコツがある②》

【忘年会の挨拶】忘年会には挨拶がつきものですが、幹事の開催の挨拶に続き、組織の長の挨拶があります。こ...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1571《忘年会を盛り上げるにはコツがある①》

日本独特の行事だと思いますが、今年も師走の風物詩「忘年会」の季節がやってきました。歓送迎会、ビアパーティ...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1570《気配りで気が重くなっていませんか?ポイントは一方通行にならないこと》

先日歴史と文化溢れる島々を結ぶ「しまなみ海峡」を経て、四国の伊予地方に旅行に行きましたが、ミカンが収穫期を...

[ 人間関係を良好にするマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ