コラム

2016-05-21

マナーうんちく話1222《恋文とラブレター!今時の手紙の役割》

ラブレターと言う言葉をめっきり耳にする機会が失せた気がしますが、5月23日は「恋文」、つまり「ラブレターの日」です。

映画会社がラブレターというタイトルの映画を宣伝するために、語呂合わせで5月23日に制定しました。当時映画のタイトルになるほどですから、ラブレターの存在意義は大変大きかったと思います。

さらに5月23日は、日本で最初にキスシーンの在る映画が封切された日でもあるので「キスの日」でもあります。

1945年に終戦を迎えるわけですが、まだ敗戦から1年も立たない時に「はたちの青春」というタイトルの映画で、キスシーンが登場したので、当時としては大変な騒ぎではなかったでしょうか・・・。
ちなみに映画館は連日満員になったそうです。

ところで最近手紙を書くことがありますか?

メールやスマートホンやファックスや電話などで瞬時にコミュニケーションがとれる時代になり、手紙の役割が大きく異なった気がします。

以前にもふれたように、マナーには不易流行的な側面がありますが、手紙の存在もここ10年位で大きく変わりました。

ソーシャルネットワーキングサービスなどで、手間暇をかけずに連絡が取れるにもかかわらず、あえて手間暇をかけて手紙で連絡するということは、それだけ差出人の熱意が伝わります。それに暖かさが加味されますので、手紙の重みはますます高まるでしょう。

出す方も、受け取る側も値打ちが出るということです。

にもかかわらず手紙は、何を書いていいのか解らない、難しいマナーに沿うのが面倒などの理由で、あまり書かない人が多いようですが、そんなに難しく考えることはないでしょう。

なんと言っても手書きの文字には真心がこもっているので、前向きに捉えて頂ければと思います。

特に最近は物が豊かになっているので、手紙を書く時の便箋も封筒もお洒落なデザインが豊富です。TPOに応じて色々と使い分けるのもお勧めです。

さらにゆとりが有れば、その季節に相応しい色やデザインの紙や封筒を選ぶのもいいものですね。加えて、相手に合わして筆記具を選ぶのもお勧めです。最近では万年筆も手軽に購入できます。

文章を書く時にもこのコラムで何度もお勧めしていますが、季節の挨拶が有れば非常に好感を持たれます。

ただし日本は南北に細長い国で、九州と北海道では大きく異なります。相手の地域にも配慮が必要です。

また、自分の字に自信がある人はむしろ少ないのではないでしょうか?
従って字が下手だと不必要にネガティブになることはありません。
それも個性です。

相手が読みやすいのが一番です。
具体的には比較的大きく、太めのペンがいいでしょう。色も黒か青ですが、青色は爽やかさを醸し出してくれます。

最後に切手をはるわけですが、切手にも様々なデザインがあります。郵便局で相談されたらいいでしょう。

そして基本はしっかり押さえて下さい。
改まった場合は形式をきちんと踏まえた書き方が求められます。
また白無地の封筒、白い便せん、黒か紺の万年筆や毛筆がお勧めです。
そして縦書きにして下さい。

手紙は人間関係を良好にするために今でも大切なツールの一つです。
基本さえ押さえておけば相手に礼を失する事もないでしょう。
何もかも豊かさや便利さに価値が置かれる時だからこそ、手間暇をかけた手紙の効用は大きくなります。そして恋文が復活すれば楽しい社会になりそうな気がしませんか?

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マナー講師 平松幹夫

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