コラム

 公開日: 2011-01-08  最終更新日: 2012-04-20

マナーうんちく話35≪二十四番花信風≫


マナーうんちく話35《二十四番花信風》

3連休は寒いスタートになりました。1月10日は「成人の日」ですね。
成人式を迎えられた皆様には改めてお祝い申し上げます。

日本では成人を祝う儀礼は、男子の「元服」、女子の「結髪」などに見られるように、古くから存在していました。
一人前の大人になったことを自覚し、これからの長い人生を前向きに生きて行く青年を祝い、励ます気持ちは何時の時代も変わりませんね。


ところで、このコラムでも何度も申しましたが、日本は世界的に四季が明確に分かれていて、その移ろいが大変美しい国です。今日はその美しい四季に合わせて作られた素晴らしい言葉を成人式のお祝いにお贈りしたいと思います。

成人になられた人も、祝う側の人も、改めて美しい国で生まれ、生活していることを自覚して頂ければ嬉しいです。

『二十四番花信風(にじゅうしばん かしんふう)。(略して「花信風」)』です。

1月6日は24節季の一つ「小寒」でしたが、ちょうど年明けのこの頃から、晩春の穀雨(4月20日)の頃に咲く「24種類の花」の便りを乗せて吹く風のことです。
日本独特の優雅さを感じる風ですね。

「信」は知らせ、頼りの意味。「花信」とは、花が咲きましたよ、という知らせのことです。
従って「花信風」は、花が咲いたことを知らせる風、ということになります。

24節季とは、一年を24に区切って名付けたもので、ひと月に2つずつあります。
年明けの1月は、「小寒」「大寒」、2月は「立春」「雨水」、3月は「啓蟄」「春分」、4月は「清明」「穀雨」です・・・

「二十四花信風」は、1月の「小寒」から4月の「穀雨」までの8つの節季に咲く花を指します。一つの節季に3種類ずつ咲きますので、3×8=24となります。

早い話、正月から4月の終わり(春の終わり)に咲く「花の便りを乗せた風」のことです。
日本の春は百花繚乱の花の季節です。風が吹くたびに色々な花の香りが気持ちを和らげてくれます。

もっとも最近ではこの言葉を目にしたり、耳にしたり、口にしたりすることはめっきり少なくなりました。
皮肉なことに、それに代わって登場したのが、風は風でも「花粉」を運んでくる風になってしまいました。勿論この言葉が生まれた頃には「花粉症」なんて存在していません。

ちなみに各節季に咲く花を羅列しておきます。日にちは平成23年のものです。
小寒(1月6日)⇒梅・椿・水仙
大寒(1月20日)⇒沈丁花・欄・灰の木
立春(2月4日)⇒黄梅(おうばい)・桜桃(ゆすら)・望春(こぶし)
雨水(2月19日)⇒菜の花・杏(あんず)・季(すもも)
啓蟄(3月6日)⇒桃・やまぶき・薔薇(ばら)
春分(3月21日)⇒海棠(かいどう)・梨・木蓮
清明(4月5日)⇒桐・麦・柳
穀雨(4月20日)⇒牡丹・茶び(どび)・栴檀(せんだん)

お馴染みの花が沢山ありましたでしょうか?

南北に細長く四季に恵まれた日本では、昔から多くの花や木を愛でてきました。
そして素敵なネーミングをつけて、季節の移ろいを感じ、それを謳歌してきました。
昔からある「春の七草」「秋の七草」。現代人が名付けた「桜前線」「菜種前線」「牡丹前線」「紅葉前線」等など。

私事で恐縮ですが。
何年間かホテルのフレンチレストランのマネージャー職についていました。
素晴らしい料理長・シニアソムリエを始め優秀なスタッフと絢爛豪華な雰囲気のお店でしたが、正直あまり儲には恵まれませんでした。
その時、一年を通じ常に四季の花を絶やしませんでした。それがお客さんにとても好感をもたれたのを記憶しています。特に寒い時節の「春を待つ花」は最高でした。

花は人の気持ちを癒してくれます。
職場でも、家庭でも、一輪の花で結構ですので、季節の花を飾って見られては如何でしょうか?特に「食卓の花」はいいものです。夫婦円満・家族団らんにつながります。
私は、和食・洋食のテーブルマナー講座ではいつもお勧めしています。

花を愛でる人は優しい人が多いような気がします。
また、花の名前を知っている女性は大変魅力的です。
最近はとかく「エコ」ブームですが、花の名前を知っているということは、自然に対し思いやりの心を持っていることだと思います。自然をいとしむことだと思います。

万葉集や源氏物語などに登場する花は、名実ともに日本の国を何百年、何千年もの長い間、美しく彩ってくれています。そのような花の名前を知るということは、世界に誇る日本の礼儀・作法を知るのと同じくらい大切であると感じます。

今年から国際化の進展に伴い、小学校5年生・6年生で英語を教えるそうですね。
これを否定するわけではないですが、国際化の進展に伴って先ず主張するべきことは、日本の文化、礼儀・作法だと思います。花の名前もぜひ加えていただきたいものです。

この記事をお読みいただいた皆さんが、花に愛着を持っていただき、皆さんの住んでいらっしゃる所で吹く風が、どんな花を運んでくるか、そんなことを感じていただけたら嬉しいです。
寒風でも心が豊かになります。
心が豊かになれば、今まで見えなかったものが見えてきます。
要はハッピーにそれだけ縁が深くなることです。
新春から「花」と仲良くなられることをお勧めします。

そしてこれからの長い人生において、赤色・黄色・橙色等の花に負けないように、ハッピーの花を一杯咲かせて下さい。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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TEL:090-4573-1062

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