コラム

2016-04-05

マナーうんちく話1197《4月が「新年度の始期」になった二つの理由》

桜吹雪と共に新学期・新年度がスタートしましたね。
会社、官公庁では入社式や入庁式が、学校では入学式が行われ、年度末の3月と同様、何かと慌ただしくなる頃です。

ところで4月は旧暦では「卯月」です。
英語の月名は「ローマ神話」に由来するものが多いようですが、日本の「和風月名」では、その時期の農事や花に由来する事が多いです。

ちなみに、卯月は「卯の花」が咲く頃と言う意味ですが、勿論旧暦の話ですから、まだこの時期には卯の花は咲きません。
私が住んでいる地域ではゴールデンウイーク頃になります。

また料理で有名な「おから」のことを卯の花と言いますが、これは、おからが卯の花によく似ているからです。

卯の花は、可憐で小さな小粒の白い花ですが、それが散っている姿は「おから」に非常によく似ています。

そして4月は新年度や新学期がスタートする時期ですが、それらが、なぜ4月になったか?については色々な説があります。

旧暦のスタートは一年で最も寒い時期の立春で、「八十八夜」や「二百十日」も全て立春が基準になっているのに、新年度は異なります。
不思議な気がしませんか?

日本で四月が会計年度の始期になったのは1886年(明治19年)ですが、これはイギリスの影響を受けたと言われています。

明治の初めに日本は欧米諸国と交流を深め、先進国の仲間入りするためにはどうしても西洋の風習に合わせる必要があったのでしょうね。

だから「数え年」が「満年齢」になり、「旧暦」が「新暦」になったわけです。
葬儀の際、黒い装いで統一するのもイギリスの影響です。

さらに洋食のテーブルマナーも当時の日本帝国海軍は「イギリス式」を採用しています。

そして4月が新年度になったもう一つの理由は「稲作」に関連があるようです。

日本は神様・仏様の国で米を主食にしており、当時の基幹作物は「米」です。
つまり「稲作」ですが、ちょうど「苗代の種蒔き」が4月頃に始まるので、それに合わせたと言う説もあります。

どちらも頷ける理屈がありそうです。
さらに4月は「季語」がとても多い月ですが、これはひとえに仏教とも大きな関わりがあります。

大学の入学式が、国際化に対応するために英語で行われたところもあるようですが、若い人には先ず、自国の美しい言葉や文化を身に付けて頂ければと思います。

加えて、思いやりの心が凝縮された「和の礼儀作法」にも関心を抱き、将来「おもいやり」の在る人に育って欲しいものですね・・・。

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マナー講師 平松幹夫

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