コラム

2016-03-17

マナーうんちく話1185《「春のお彼岸」と「ぼたもち」》

「毎年のことよ 彼岸の入りに 寒いのは」(正岡子規)

三寒四温、春暖遅々とはよくいったもので、今日3月17日は彼岸の入りだと言うのに、畑には大霜が降りていましたね。

ところで、秋を感じさせる香りに「キンモクセイ」がありますが、春先のちょうどこの時期にも、春の訪れを教えてくれる甘い香りが漂ってきます。

そう、「沈丁花(じんちょうげ)」の香りです。
我が家の食卓にも活けていますが、清楚な感じの白い花です。

地味な感じで、あまり目立ちませんが、たとえ花には気が付かなくても、キチンと香りで知らせてくれます。

3月20日は「春分の日」ですが、この日を中心に、前後3日ずつ、合計7日間が「春の彼岸」です。

そして、その初日が「彼岸の入り」と言われますが、今年は3月17日です。
ちなみに、春分の日は彼岸の真ん中の日になりますから「彼岸の中日」と言います。さらに、彼岸の最後の日は「彼岸明け」と言われます。

雑節の彼岸は仏教の国日本では、大変なじみの深い年中行事ですが、何を意味するかご存知でしょうか?
お墓参りをする日ですから、おおよその見当はつくと思いますが・・・。

彼岸は、漢字の意味からすれば、「川の向こう側」です。
つまり、悟りの世界であり、理想の世界でもあるわけですが、仏教では西方にあるとされています。

春分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈みます。
だから、浄土に一番近くなる日とされるわけです。
お彼岸にお墓参りするのはこのためですね。

「彼岸のいつ頃に墓参りをしたらいいの」とよく聞かれますが、彼岸の期間中であればいつお参りしてもいいでしょう。

墓地の雑草を抜いて、墓石を洗い、線香と花をお供えします。
墓石に水を柄杓でかけ、故人に近い順に拝礼しますが、水をかけるのは、仏の喉の渇きを潤すためとも言われています。

そして彼岸団子をお供えするわけですが、春は牡丹の花になぞらえて「ぼた餅」と言い、秋は萩の花が咲くので「お萩」と言われます。
同じ彼岸団子でも、季節の花にちなんで名前が付けられているわけですね。

ちなみに「牡丹」は百花の王様と言われとても高貴な花です。
一方、萩は秋の七草にも登場しますが、万葉集でも一番多く詠まれている花で、大きなボタンに比べれば、大変小さな花です。

ティラミス、ババロア、モンブラン、エクレア、シュークリーム、ワッフル等西洋のスイーツの語源も非常にユニークですが、四季が明確に分かれ、自然が豊かな国のスイーツも大変興味深いですね。

そして「ぼた餅」も「お萩」も先祖崇拝と感謝の心が凝縮されたものです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

8

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1318《物を贈るか?現金を贈るか?それとも・・・》

贈り物をする時は心を込めて贈ることが大切ですが、「品物」を贈るか、あるいは「現金」の方がいいのか迷うことも...

[ 贈答のマナー ]

マナーうんちく話1317《あわれ秋風よ 情けあらば伝えてよ…》

「味覚の秋」を迎え美味しいものに目移りがする時期になりました。しかしなんといってもお手頃価格で美味しくて...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1316《正しく理解したい「春分」と「秋分」、「お盆」と「お彼岸」の違い》

日本には一年を24に分けた「二十四節気」が有りますが、それには大きな節目が4つあります。ご存知でしょうか?...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1315《まことお彼岸入りの彼岸花》

四季が明確に分かれている日本には「風物詩」という美しい言葉が存在します。風物詩は俳句の「季語」のように...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1314《一人の高齢者が死ぬと一つの図書館がなくなる》

敬老の日にちなみ、新聞やテレビで全国の長寿の人達が紹介されていますが、豊かで平和な国ならではの微笑ましい光...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ